HAMILTON
リモートワークが推奨され、人との接触が大幅に減少した昨今。ビジネスのカジュアル化という流れも受け、その装いは大きく変化してきている。しかし、だからといって何でも許されるわけではない。リラックス感のある着こなしを前提としつつも、仕事場に出ても失礼に当たらないクラス感があること。オンライン会議でも見た目にしっかりとした服装であること。基準の変化により本当の正解がわかりにくくなっている今、時計の存在がひとつのヒントになる。
撮影/川田有二(モデル)、福冨ちはる(アイテム) スタイリング/小孫一希 ヘアメイク/吉村 健 取材・文/横山博之
制作:東洋経済ブランドスタジオ
HAMILTON
Khaki Aviation Converter GMT
ジャケット¥41,800、パンツ¥19,800/ともにワーダー
ニット¥15,400/スティル バイ ハンド(スタイルデパートメント 03-5784-5430)
CREDIT
ビジネスを動かすのは、情熱だ。知識や経験、判断力といった要素ももちろん大切ではある。しかし情熱なくしては、同じ会社の仲間やパートナーの心を動かすことはできないし、何より自分自身がモチベーションを維持できない。情熱という心のエネルギーをつねにチャージしていなくては、ビジネスのエンジンは始動しないのだ。
「エモーション」をブランドの重要なコンセプトのひとつにするハミルトンの時計なら、そうした情熱をモノとして身に着けることができる。例えば、すがすがしい青空のようなブルーダイヤルを採用した航空時計の「カーキ アビエーション コンバーター GMT」も、情熱を感じさせるモデルのひとつ。なかなか渡航しづらい今だからこそ、大空への冒険心をかき立てるこの時計を目にするたびに、心を揺さぶられる想いがするはずだ。ドレスとカジュアル、どちらの装いでもシームレスに使える汎用性の高さも時代に合っている。カッチリしたブレザー調ジャケットに、カジュアルながら品のあるニットを組み合わせた着こなしにもピッタリだ。
見る人にも情熱を分け与えるような時計を身につけ、明日を切り開いていきたい。
ハミルトン
カーキ アビエーション コンバーター GMT
H76715140
¥195,800(税込み)
ケース径44mm、10気圧防水、機械式自動巻きH-14(標準持続時間約80時間)、ステンレススチールケース&ブレスレット、サファイアクリスタル風防(反射防止加工)、GMT機能、デイト機能
1世紀以上にわたって航空業界との関わりを持つハミルトンにおいて、2020年から新たに加わったシリーズのひとつ。緻密な計算が求められる大空への航路をサポートする多機能なモデルで、パイロットのトレーニングに広く使用されているE6Bフライトコンピューター「ウィズホイール」と同じ原理の回転計算尺を搭載している。
大空を想起させるようなブルーの文字盤の上に、美しいコントラストを描いたGMT針を設置。レッドカラーで縁取られた正三角形の先端部は、ひと目で見分けがつく。
ベゼルの対数目盛りとダイヤル周囲の固定目盛りで構成される回転計算尺。対気速度・距離・燃料消費量・上昇速度・下降速度・飛行時間など、飛行に関連した要素を計算できる。
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Jazzmaster Open Heart
カーディガン¥41,800/レインメーカー 075-708-2280 シャツ¥38,500/ユーゲン(イデアス 03-6869-4279) パンツ¥36,300/ニート(にしのや 03-6434-0983) メガネ¥63,800/10 アイヴァン フォー コンティニュエ(コンティニュエ 03-3792-8978)
CREDIT
オンライン会議は、今や誰もが避けて通れないビジネスの新常識だ。遠隔地にいながら打ち合わせや商談を進められるのはまさに先進テクノロジーによる恩恵で、時間の有効活用などメリットは大きい。自宅でのリモートワークも広く認められたことから、装いのカジュアル化も加速。デザイン性を感じるバンドカラーシャツにゆるりとしたボタンレスカーディガンを羽織るようなスタイルでも、十分受け入れられている状況だ。
ただ、そのカジュアル感が気の緩みと映ってしまってはいけない。装いにドレス感を与え、かつモニター越しでも主張しやすい時計をうまく活用すべきだ。ハミルトンの「ジャズマスター オープンハート」は気品あふれる造形と洗練されたカラーリングで、装いをひとつ上へとクラスアップさせてくれる。何より、独創的なカッティングによるセミスケルトンダイヤルはオンライン会議でも目につくアクセントで、「リモートでもきちんとしよう」という想いを十分に伝えられるはずだ。ただ華やかなだけではなく、ハミルトンの120年にわたるウォッチメイキングの歴史に裏打ちされた確かな品質を備えていることも、頼もしい。
直接の接触が減り、潤滑なコミュニケーションが難しくなっている今だからこそ、時計のようなツールも大切にしていきたい。
ハミルトン
ジャズマスター オープンハート
H32705152
¥130,900(税込み)
ケース径42mm、5気圧防水、機械式自動巻きH-10(標準持続時間約80時間)、ステンレススチールケース&ブレスレット、サファイアクリスタル風防
多様なルーツが融合して生まれたジャズのように、コンテンポラリーなデザインとスタイリッシュなカラーバリエーションを特徴としたコレクション。一般的に円形で表現されることの多いオープンハートを個性的な形状でカットアウトし、独創性を表現。今季は針やインデックスをブルーであしらった新作が登場している。
ジャズマスター オープンハートの最大の特徴が、このセミスケルトンダイヤル。大胆にカットアウトしつつ、露悪的にならないよう繊細に配慮されたデザインが実に個性的だ。
2021年発売の新モデルでは、針やインデックスに鮮やかなブルーを新たに採用。楔(くさび)形インデックスがもたらすシャープさがより洗練され、魅力がさらに高まった。
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Khaki Field Mechanical
シャツ¥29,700/ポストオーバーオールズ 03-5942-1545 Tシャツ¥1,155/ユナイテッド アスレ パンツ¥19,800/エルイー(レショップ 渋谷店 03-6712-5770)
CREDIT
ニューノーマルな世界へと向かう現在。その時代の遷移は、決して安穏としたものではなかった。職場環境の突然の変化、市場の喪失、先行きの見えない将来……。そうした中、「自分ができることは何か?」「自分は何者なのか?」といった自己の再認識は、困難に立ち向かうのに欠かせない方策だ。
想いは、装いにも表れる。リモートワークが推奨され、オフィスへはたまに顔を出すくらいになった今ならなおさらだ。シャンブレーシャツにデニムという男らしい着こなしなら、自分自身の存在を強く感じることができる。同じインディゴカラーでも、上下でトーンを変えれば洗練された印象を高められるし、シャツの裾をタックインすれば子どもっぽくもならない。そして仕上げに、ハミルトンの「カーキ フィールド メカ」を装着。SSブレスレットならビジネスシーンにも映えるし、1940年代の軍用時計をルーツとするその時計は、つねに合理的であろうとする哲学や、男らしく困難に立ち向かおうという決意のシンボルとして効いてくる。また、これだけの完成度で魅せながら、10万円以下で手に入れられるという点も魅力的だ。
ストイックなデザインは見る者に好印象をもたらすし、装着する本人にとってはひとつの心の拠り所となり、仕事にもいっそう前向きに取り組めるはずだ。
ハミルトン
カーキ フィールド メカ
H69439131
¥77,000(税込み)
ケース径38mm、5気圧防水、機械式手巻きH-50(標準持続時間約80時間)、ステンレススチールケース&ブレスレット、サファイアクリスタル風防
1940年代に米国陸軍に供給していた軍用時計をルーツとするシリーズの手巻きモデル。38mmの小ぶりなケース径や視認性を最優先させたデザイン、24時間表示も刻まれた文字盤など、レトロミリタリーの魅力が凝縮。無駄を削ぎ落とし、タフネスを追求しながらもフィールドウォッチにふさわしい高い機能性を備えている。
針と三角マーカーのインデックスに、サンドカラーのスーパールミノバを塗布。暗所での視認性を確保するとともに、日に焼けて退色したような色合いがヴィンテージ感を高める。
ケースだけでなくブレスレット全体もマットな梨地仕上げを採用。光の反射で敵に位置を知られることを防ぐための仕様であり、ミリタリー由来のモデルであることが伝わる。