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武蔵大学がグローバル化を加速させている。ロンドン大学の学位が取れる経済学部のプログラムに続き、人文学部と社会学部もそれぞれ新しいグローバルコースをスタートさせたのだ。ゼミの武蔵は今、グローバルの武蔵としてもその存在感を高めつつある。

制作・東洋経済企画広告制作チーム

創立時より
世界雄飛を志す

 今、社会情勢は国の内外にかかわらずグローバル化を基軸として大きく変化している。そのような中「大学の在り方」が切実に問われているのだ。

 武蔵大学の経済学部には、ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(PDP)という国際プログラムがある。試験に合格すると、武蔵大学の学位とともに、世界的な名門大学として知られるロンドン大学の経済経営学士号も取得できるのだ。留学することなく約4年間、武蔵大学に通いながら、二つの学位が取れるのである。こうしたプログラムを設けている大学は、日本では武蔵大学だけ。さらに受講費の半額程度を奨学金でサポートしている。

学長 山㟢 哲哉

学長山㟢 哲哉

 武蔵大学は、1922年、日本で初めて創立された旧制七年制武蔵高等学校をルーツとしている。設立時に同校は「建学の三理想」として「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」を掲げた。大正時代のことだからいささか古色蒼然とした表現だが、武蔵大学の山㟢哲哉学長はこの三理想をこう現代語訳する。

 「東西文化うんぬんは、世界に思いを巡らせながら、自分のいる場所でしっかり考え実践するということ。世界に雄飛するというのは言葉どおりで、つまり本学は設立当時からグローバル志向だったということです。もう一つの自ら調べ自ら考える力ある人物というのは、今でいうアクティブ・ラーニングのことでしょう。現在は、『自立』『対話』『実践』という三つの目標に集約しています」

全学部が
グローバル化にシフト

 1980年代以降、武蔵大学はそうしたグローバル化をさらに拡充してきた。人文学部ではいち早く留学生が英語で授業を受けられるプログラムを開設。まったく日本語ができない学生でも、武蔵大学に来れば英語で東アジアの国際関係や経済、文化、社会などを学べる仕組みにした。また、学生が海外研修を独自に計画して申請した場合も奨学金を給付する制度を運営する一方、世界各国の大学と協定を結び留学生の派遣や受け入れを積極的に推進。

 2009年にはテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)と基本協定を結び、13年より相互交流・教育連携を開始した。これにより武蔵大学の学生は、授業がすべて英語で行われるTUJの科目も履修できるようになった。いわば国内留学の道が開けたのである。

グローバル教育センター長 教授 光野 正幸

グローバル教育センター長
教授光野 正幸

 そして2014年には、2022年の学園創立100周年に向けて「まなざしを世界に向け、21世紀の課題を担う国際人を育てる学校を目標とする」という理事長ドクトリンを採択。翌2015年には、PDPを開始する。さらに、2016年にスタートした第三次中期計画では「異文化を理解し未来を創造する教養あるグローバル市民の育成~創立100周年に向け原点に立ち返り、建学の三理想の継承と未来への変革を目指す~」という新ビジョンを策定した。

 これを受けて2017年には人文学部でグローバル・スタディーズコース(GSC)、社会学部ではグローバル・データサイエンスコース(GDS)という、いずれもグローバル化に強力にシフトした新たなコースを設けたのである。武蔵大学の留学や国際交流を担うグローバル教育センター長の光野正幸教授が、同校が目指すグローバル化についてこう語る。

 「海外に出ていくだけがグローバルではありません。今は国内で働いていてもグローバル化の波を受けます。だから武蔵大学はアウトバウンド、インバウンド両方のグローバル化を推進しています。国内外のどこにいても、多言語で柔軟に対応できる能力を備えた人材。それが武蔵大学の考えるグローバル人材です」

マスプロ教育とは無縁の
少人数主義

 こうしたグローバル志向が設立当時から続く伝統だとすれば、武蔵大学にはもう一つ「ゼミの武蔵」という伝統もある。通常、ゼミは3年次から履修する大学が多いが、武蔵大学の場合、1年次からゼミを履修することになっている。しかも、マンモス大学ではゼミと言っても50、60名単位で学生が参加し、大教室で行うことも珍しくないが、武蔵大学の場合は1ゼミの定員は15名前後が基本。ゼミ専用の教室もあり、すべての学生が必ずゼミを履修する。

 「1年次からゼミのある大学はほかにもありますが、教養科目的なゼミが一般的です。本学は1年次から専門科目のゼミを履修します。もちろん、最初にゼミでの学習の基本は教え込みます。学生が自分たちで課題を発見し、自分たちで解決するのが『ゼミの武蔵』ならではのスタイル。ゼミの枠を超え、研究成果を発表する場も用意しています。こうしたゼミ教育ができるのは、1学年千名程度という規模だからです。学生同士、そして学生と教員の対話を重視して本学は少人数主義を徹底してきました」(山㟢学長)

 PDP、GSC、GDSの学生はいずれも在学中、遊ぶ暇がないほど勉強漬けの4年間を送る。しかし山㟢学長は「今後、こうしたプログラムを全学的な体制に持っていきたい」と語る。勤勉な学生の多い同校だからこそ、成し得ることではないだろうか。

 来年は、いよいよPDPの1期生が卒業を迎える。真のグローバル人材が次々と巣立ち、世界に羽ばたいていく日が来るのも、そう遠い先のことではない。

マスプロ教育とは無縁の少人数主義

PDP
経済学部
ロンドン大学と武蔵大学の
授業を並行して履修

PDP教育センター長 教授 東郷 賢

PDP教育センター長
教授東郷 賢

 「ロンドン大学の学位は世界に通用するパスポート。どこに行っても一目置かれます」と武蔵大学PDP教育センター長の東郷賢教授はそう言い切る。

 ロンドン大学は18のカレッジと九つの研究機関により構成される総合大学。そのカレッジの一つがロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)だ。経済学系大学としては、つねに世界のトップ10に入る名門。ロンドン大学は世界各国でプログラムを展開しているが、日本では武蔵大学のみ。ロンドン大学が厳格に評価し、認めた大学しかPDPを導入することはできない。教員はロンドン大学の学術指導を受ける必要もある。つまり、武蔵大学は、ロンドン大学に選ばれたとも言える。

 それだけに学生にとっては非常にハードだ。ロンドン大学の授業として行われる科目はすべて英語のため、IELTSで5.5以上のスコアを取ることが履修の条件になっている。経済学のため、数学の基礎的な学力も必要だ。毎年行われる試験に合格しなければ進級もままならない。東郷教授は「毎日最低3時間の予習復習をしないと授業についていけない」と明言する。

 それでも武蔵大学のPDPを目指す学生は年々増え、レベルも上がっているという。最近は海外から「武蔵のPDPに入りたい」という問い合わせも来る。グローバルなビジネス社会では、きちんとした武器を身に付けていないと戦うことすらできない。ロンドン大学の経済経営学士号は、まさにその武器となりうるものだ。

 「学部卒業後は、海外の大学院に進学するような学生を育てたい。海外の大学院で学べば、出会う人も環境も、それまでとはまったく違う世界が見えてくるはずです」(東郷教授)

 武蔵大学への道は、ロンドン大学への道、世界への道に通じている。

仲間と切磋琢磨した留学生活
いつでも選ぶのはチャレンジングな道

経済学部 経営学科 4年

経済学部
経営学科 4年

すべての授業を英語で受けられる点と少人数教育に魅力を感じ、PDPを履修しました。今年は、第1期生として初めてSIM(Singapore Institute of Management)に留学しました。最初はシンガポールなまりの英語の授業に聞き取れない部分もありましたが、さまざまな国籍の友人と毎日課題に取り組み、互いに教え合ったりすることで英語力に磨きをかけることができました。
日本人は1人という厳しい環境でしたが、多文化サークルで日本語教室を開催したり、現地企業でインターンに参加する機会にも恵まれ、とても有意義な留学生活を送りました。今も現地の友人と連絡を取っていますが、彼らの勉強量はすさまじく、私も負けじと学んでいます。将来は海外企業で、さまざまな国籍の人たちと切磋琢磨しながら働ける環境に身を置きたいです。

PDP

GSC
人文学部
専門領域を英語で学び、
発信できる人材を育てる

人文学部長 教授 新納 卓也

人文学部長
教授新納 卓也

 英語英米文化学科、ヨーロッパ文化学科、日本・東アジア文化学科の3学科から成る人文学部では、2017年度にグローバル・スタディーズコース(GSC)を新設した。中でも学科共通の「英語プログラム」は、国際関係、グローバル文学、日本文化などの専門領域を英語で学び、英語で発信できる人材を育てるのが目的だ。

 そのため1年次には週4回の英語の授業で、海外の大学の授業を受けられるだけのアカデミック英語のスキルを徹底的に鍛え、8~10週間の短期留学が必修となっている。

 「短期留学は語学だけでなく、異文化研究への関心を喚起することが目的です。したがってアカデミック英語の授業に加え文化体験プログラムが必ず用意されています」(人文学部長 新納卓也教授)

 3年次には各自の専門領域を学ぶことを目的とした半年~1年間の長期留学を推奨している。留学先は武蔵大学と協定を結んでいる大学が基本。欧米各国のほかにベトナムやフィリピンなどアジアの大学も含まれる。

 卒業時に目指す目標は、IELTS6.5以上、TOEFL iBT80以上。ハードルは高いが、学生も教員も目標達成に向けて懸命だ。

 また、人文学部は多言語教育を基本にしていて、GSCには英語のほか独仏中韓の四つのプログラムが用意されている。

 「これからの時代は異文化を受け入れる素地が必要。異文化に詳しく、外国語でコミュニケーションが取れる人材は必ず社会から必要とされます。卒業後の進路はグローバル企業に限らず、グローバル対応を急務とする地方自治体や中小企業など、多様な選択肢があります。いきなり海外のベンチャーという選択もありうるでしょう」(新納教授)

 スタートしてまだ2年目だが、学生も教員もしっかり手応えを感じているGSCである。

日本文化の奥深さを英語で知る
楽しいのは、毎日の努力があるから

人文学部 英語英米文化学科 2年

人文学部
英語英米文化学科 2年

私は高校時代から英語の勉強に力を入れていました。すべての授業を英語で受講できて留学に挑戦しやすい環境が得られるGSCを知り、入学を決めました。現在は、日本の外交や芸術の歴史などを英語で学ぶゼミに入っています。先生は外国の方ですが、日本文化に精通していて興味深い話ばかりです。難易度は高いものの、その分やりがいを感じています。最初は英語を聞き取ることができず苦労しましたが、毎日、MCV (Musashi Communication Village)に通い、外国人スタッフや留学生にアドバイスをもらったおかげで授業を深く理解できるようになりました。
また、1年次のオーストラリアへの短期留学で英語力が飛躍的に伸びたため、3年次は米国への留学を考えています。将来は、日本語教師など日本の文化を英語で発信したり教えたりできる職業に就きたいと考えています。

GSC

GDS
社会学部
データ分析を通じて
社会問題の解決策を提案できるスキルを鍛える

社会学部 教授 垂見 裕子

社会学部
教授垂見 裕子

 本格的なIoTやビッグデータの時代を迎え、世界に流通するデータの量は膨大に増えている。だが、データを読み解き、分析するデータサイエンティストの数は絶対的に不足しているといわれる。そうした状況に対応して2017年に社会学部で誕生したのがグローバル・データサイエンスコース(GDS)だ。

 「データをベースに異文化の人と話し交渉しなければならない現在のグローバル社会では、データも英語と同様、必須の共通言語と言えます」と社会学部の垂見裕子教授は、英語とデータサイエンスを結び付けた理由を説明する。

 1年目は語学と異文化理解に重心を置いたカリキュラムだ。入学2カ月後に豪州ケアンズでの語学研修を実施。宿泊は、現地家庭でのホームステイである。

 「多くの学生がこの研修で殻を破り、物おじせず積極的に自分の意見を言うようになって帰ってきます」(垂見教授)

 2年次には、学術協定を結ぶ大手広告代理店のアサツー ディ・ケイ(ADK)が持つリアルなデータを教材にして学ぶことのできる授業もある。締めくくりとなる発表会ではADKの社員が学生の発表を講評する。文字どおり、実践的なデータサイエンスが学べる場だ。

 一方では海外ボランティア、海外インターンシップなどの体験を単位認定するGDS実践という科目もある。

 「世界に目を広げ異文化に入ることで、自分の常識を疑い、自文化を相対化できるようになります。これらの経験を通して、クリティカルに課題を設定しデータを読み解く力、また解決に向けた行動を起こせる人材を育てるのが大きな目標です」と、垂見教授。データを分析でき、英語でコミュニケーションが取れ、なおかつそれを行動に移せる。そんな人材であれば、これからの時代は引く手あまたになること間違いないだろう。

実践的なデータ分析はスリリング
将来の夢は、広がるばかり

社会学部 社会学科 2年

社会学部
社会学科 2年

大学では「将来に役立つことを勉強したい」と思い、データサイエンスと英語という実践的な内容のGDSに魅かれました。1年後期から段階的に統計学の基礎を学び、2年次には企業から提供を受けた1万5千人分ものビッグデータを基に「SNSの利用と購買意欲の関係性」を分析し、企業の方々の前で発表しました。担当者よりフィードバックをもらったり、仲間の工夫を凝らした発表を聞いたりと、とても刺激的な授業でした。
また当初、英語に自信がなかったものの、オーストラリアでの短期留学や英語でSociologyの授業を受ける中で、ディスカッションに戸惑わなくなりました。今年は夏休みにサンフランシスコでNGOのインターンを経験し、会話力も身に付いてきています。将来は、培ったデータサイエンスのスキルを存分に発揮していきたいです。

GDS

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武蔵大学
東京都練馬区豊玉上1-26-1
入試課 03-5984-3715

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