私はモナコでそう思った
2010年、日本代表に選ばれたのが、「JINS」ブランドを展開するジェイアイエヌ社長の田中仁氏だ。それから5年。今やメディアから最も注目を集める起業家の一人となった田中氏が、起業家として成功した要因とは何か。そして、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは田中氏にとって、どんな意味があったのか。起業家に付きものの愚直さ以外に必要なものとは――。
2010年、日本代表に選ばれたのが、「JINS」ブランドを展開するジェイアイエヌ社長の田中仁氏だ。それから5年。今やメディアから最も注目を集める起業家の一人となった田中氏が、起業家として成功した要因とは何か。そして、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは田中氏にとって、どんな意味があったのか。起業家に付きものの愚直さ以外に必要なものとは――。
今回話を聞くのは、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本大会の審査委員長を務める出井伸之氏。かつてソニーという巨大グローバル企業のトップを務めた男の目に、現代の若いベンチャー起業家はどう映っているのか。現状、問題点、さらにビジネスのヒントについて聞いた。
2014年に日本代表に選ばれたのが、「築地銀だこ」を展開するホットランド社長の佐瀬守男氏だ。今年9月にマザーズから東証一部に昇格したばかりだが、すでに夢は世界へと広がっている。佐瀬氏が起業家として成功した要因とは何か。そして、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは佐瀬氏にとって、どんな意味があったのか。ブレない経営を続ける佐瀬氏に、「起業家」から「本当の経営者」になっていく秘訣を聞いた。
2015年11月24日、新しい日本代表が選出された。受賞者は、開発困難と言われていた「IABP(大動脈内バルーンポンピング)バルーンカテーテル」の国産化を成功させた、東海メディカルプロダクツ会長の筒井宣政氏。現在までに国内外で10万本以上が使用され、数多くの患者を救ってきた。モナコで開かれるEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー世界大会への意気込み、そして、自身の成功の要因について聞いた。
2016年11月に行われたEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EY Entrepreneur Of The Year)日本大会で、日本代表に選ばれたのはエアウィーヴ会長の高岡本州氏。07年に「高反発」という新しいコンセプトのマットレスパッドを発売し、成熟した寝具業界においてわずか7年で120億円を超える売り上げを達成。カテゴリートップのポジション獲得と高いブランド力を確立した。高岡氏の経営哲学とは。そして、6月にモナコで開催されるEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー世界大会では何を目指すのか。
2013年、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本代表に選出されたのは、ストライプインターナショナル(当時クロスカンパニー)の石川康晴社長。現在、カジュアルブランド「earth music&ecology」を中心に、アパレルからライフスタイルまで幅広いアパレルの業態を目指して、日々活動を続けている。岡山という地方で創業し、今や世界を見据える石川氏の飛躍のきっかけとは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは。
2013年、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー アクセラレーティング部門の大賞を受賞した星野リゾート代表の星野佳路氏。今やホテル・旅館業でイノベーションを起こし続けている星野代表は、軽井沢で100年続く名門旅館を衣替えし、日本を代表するアントレプレナーになった。日本の旅館ビジネスを世界に飛躍させた星野代表の飛躍のきっかけ、大事にしている組織論について聞いた。
2011年、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーにチャレンジング・スピリット部門ファイナリストとして選出されたユーグレナ社長の出雲充氏。食料、栄養、地球温暖化、エネルギーにまで応用が効くミドリムシ(学名:ユーグレナ)の事業で東証一部上場企業にまで成長させ、若手ベンチャーの旗手として知られる。今や2020年にミドリムシを利用した航空機燃料の実用化を目指し、世界の栄養問題にも取り組む出雲氏だが、これまで成功してきた秘訣とは何か。飛躍のきっかけとは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは何かについて聞いた。
マネックスグループ代表の松本大氏は、2000年代以降、多くの若者たちから注目を集めてきた起業家の一人だ。東大法学部を卒業後、ソロモン・ブラザーズを経てゴールドマン・サックスに入社、30歳という同社史上最年少でゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。だが、あっさりとその地位を捨て、オンライン証券を起業した人物である。そんな松本氏がこれまで成功してきた秘訣とは何か。飛躍のきっかけとは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは何かについて聞いた。
ライフネット生命保険社長の岩瀬大輔氏は、多くのベンチャー起業家を輩出している1976年生まれの、いわゆる「76世代」の代表格の一人。東大法学部を卒業後、ボストンコンサルティングを経て、留学したハーバード大学ビジネススクールでは、日本人歴代4人目となるベイカー・スカラーを授与された。帰国後はネット専業で初となるライフネット生命を起業。さらにダボス会議のヤング・グローバル・リーダーズに選ばれるなど国際舞台での活躍も目立つ。そんな岩瀬氏がこれまで成功してきた秘訣とは何か。飛躍のきっかけとは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは何か。
第11回目の連載となる今回は、モナコ公国からのレポートになる。何のレポートかと言えば、これまでのインタビューに登場してきた日本のアントレプレナーたちが目指していた世界大会、「EY World Entrepreneur Of The Year™(以下、WEOY)」だ。大会期間中、街はWEOY色に染まる。WEOYののぼりが街中に立ち、WEOYのための花火が上がる。そんな舞台で、「ワールドチャンピオン」の称号を得たのはどのようなアントレプレナーなのか。6月7日から10日の熱い4日間の模様をお伝えする。
2017年のEY World Entrepreneur Of The Year™(以下、WEOY)の栄冠は、カナダのムラッド・アル・カティブ(AGT Food and Ingredients)にもたらされたが、このほかにもモナコには志を高く持つアントレプレナーが多くいた。彼ら、彼女らの話から導き出されるのは、重要なのはビジネスサイズや数字ばかりではないということ。その意識は「社会への貢献」「人間としての成功」という次元に向けられていた。
クオンタムリープ
出井伸之
アイモバイル
田中俊彦
Looop
中村創一郎
今回は、クオンタムリープの出井伸之氏を中心に、ネット広告を手掛けるアイモバイル社長の田中俊彦氏、太陽光発電による電力小売事業を展開するLooop社長の中村創一郎氏を交えた鼎談をお送りする。3人の共通点はEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー。審査員、審査員長を歴任してきた出井氏と同大会の出場者という田中氏、中村氏。3人が感じている日本のベンチャーの現状、将来の可能性とは。
タクシー業界大手、日本交通会長の川鍋一朗氏はケロッグスクールでMBAを取得後、マッキンゼーを経て、2000年に家業である日本交通に入社した3代目だ。世間では、その恵まれたキャリアから「タクシー王子」と称されることもあったが、入社当時は1900億円もの巨額負債を抱え、立て直しに奮闘。社員から反発も買い、相当な苦労をした。だが、今では業界を牽引するリーダーに成長。タクシーのIT化にも積極的に取り組む。そんな川鍋氏に、3代目としての苦労やビジネスをしていくうえでの心構えについて聞いた。
旅行業界のベンチャーで格安航空券の先駆者でもある、エイチ・アイ・エス代表取締役会長兼社長、澤田秀雄氏。澤田氏は、エイチ・アイ・エスを海外旅行取扱高2位にまで成長させただけでなく、国内外でのホテル事業、証券、銀行業などを手掛ける複合企業に育てあげた。ロボットホテル「変なホテル」に注力するなど、今も第一線で活躍している。ソフトバンクの孫正義氏と並ぶ日本を代表するベンチャー起業家に今回、事業で成功するための秘訣を語ってもらった。
2017年11月、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(以下、EOY)2017・ジャパンが開催され、日本代表が選出された。受賞者はティーケーピー社長の河野貴輝氏。空間シェアリングビジネスの先駆けとして、国内外1800室、13万席を超える貸会議室の運営をする。現在は、法人向けの貸会議室ビジネスをもとに、直営ホテル事業などにも進出。2017年3月には株式上場も果たした。そんな河野氏が、EOY日本代表として、モナコで開催される世界大会に参加することになる。今回は、その意気込み、そして、成功の要因について話を聞いた。
「丸亀製麺」をはじめ、多くの業態を有する外食産業大手のトリドールホールディングス。創業者の粟田貴也社長は、学生時代のアルバイトをきっかけに、飲食業で独立開業。1985年、焼鳥居酒屋「トリドール三番館」を開業した。そして2000年、セルフ式のさぬきうどん店「丸亀製麺」をオープン。以降「丸亀製麺」を中心に急成長を遂げてきた。その飛躍のきっかけとは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは何かについて聞いた。
アウトドア用品で国内有数のブランド力を誇るモンベル。創業者の辰野勇会長は1969年にアイガー北壁日本人第二登を果たすなど、日本のトップクライマーの1人でもあった登山家。そんな辰野氏が、登山用品をはじめとしたアウトドアビジネスを開始したのが75年。以来、成長を続け、従業員数970名、年商約750億円(2017年度)の企業に育て上げた。そんな辰野氏の成功の秘訣とは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ以外に必要なものとは何かについて聞いた。
日本初の本格的な「ダイレクト・リクルーティング」サービスとして始まった転職サイト「ビズリーチ」。2017年には登録会員数が100万人を突破、累計利用企業数は8200社以上にのぼる(2018年5月現在)。09年の創業以来、「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」をミッションに、東京本社ほか、大阪、名古屋、福岡、シンガポールに拠点を持ち、従業員数約1000名の企業に成長した。そんなビズリーチを率いる南壮一郎氏の成功の秘訣とは何か。そして、アントレプレナーに付きものの愚直さ、そして、それ以外に必要なものとは何か聞いた。
GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏は、1984年、21歳のときに、「事業家として圧倒的なナンバーワンの会社をつくり、35歳で会社を上場させる」という人生計画を立て、15年後、計画から1カ月遅れの36歳でその夢を実現させた。現在は、インターネットを軸にインフラ、広告、金融、仮想通貨など、さまざまな事業を展開し、日本を代表するIT経営者の一人となっている。そんな熊谷氏に、成功の秘訣、アントレプレナーとしての生き方について語ってもらった。
世界の知育玩具や大型遊具の販売・あそび環境づくりを手掛けるボーネルンド代表取締役社長の中西弘子氏が、夫とともに事業を開始したのは、今から約40年前。以来、「あそびから未来を変える」というビジョンを基に、現在、あそび道具の販売店「ボーネルンドショップ」、親子の室内あそび場「KID-O-KID(キドキド)」などの運営のほか、幼稚園や保育園、自治体などのあそび環境づくりを行っている。子ども向けブランドとして名高い「ボーネルンド」はいかに生まれ、どのように成長してきたのか。成功の秘訣、アントレプレナーとしての生き方について、中西氏に聞いた。
ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏は父親が経営していたカメラ店から独立して自分の店を持ち、その後、ラジオショッピング、テレビショッピングという通信販売事業に進出。同社を売上高1700億円を超える大企業に成長させた。ジャパネットから離れた後には、Jリーグ、V・ファーレン長崎の社長に就任し、ここでも奇跡の快進撃を実現させている。そんな髙田氏に、成功の秘訣、起業家としての生き方を聞いた。
ホッピーといえば、お酒飲みの人たちから愛される人気の飲み物だが、石渡美奈氏はそのホッピーの看板娘としてTVやラジオなどのメディアでおなじみの有名社長だ。一時は売り上げが激減し、会社存続も危ぶまれたが、創業家の3代目として手腕を発揮したのが石渡氏だった。同族企業ならではの派閥争いや社員のクーデターを経て、劇的なV字回復を達成。そんな女性社長の成功の秘訣、そして、同族オーナー経営者としての生き方について聞いた。
「世界一の起業家」を決定する「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(以下、EOY)」。過去にはアマゾンのジェフ・ベゾスやグーグルのサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、スターバックス コーヒーのハワード・シュルツらも受賞。海外主要メディアも毎年取り上げるほど注目度の高いアントレプレナーを称える表彰制度である。
アジア最貧国と言われたバングラデシュに渡り、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げて、立ち上げられたマザーハウス。創業者、山口絵理子氏の途上国支援とビジネスを両立させる姿勢は多くの支持を得て、バッグからスタートしたビジネスは、今ではジュエリー、ストールなどに広がっている。そんな山口氏の起業家としての生き方について語ってもらった。
アントレプレナーを表彰するEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(以下、EOY Japan)。この賞は米大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングの日本拠点であるEY Japanが主催するもので、これまでも多くの著名なアントレプレナーたちを輩出してきた。日本代表に選出されたアントレプレナーはモナコで行われる世界大会に出場し、各国代表と世界一を競い合うことになる。今回の日本代表には、「百均」の生みの親であり、大創産業の創業者、矢野博丈氏が選ばれた。
矢野博丈氏は、国内3278店、海外1992店で100円ショップ「ダイソー」を展開し、従業員2万1185名、売上高4548億円(2018年3月期)を誇る大創産業の創業者だ。その功績が認められ、EOY2018Japanで日本代表の座を勝ち取り、6月にモナコで開催される世界大会に出場する。矢野氏の人生は起伏に富む。若くして700万円の借金を背負って夜逃げ。その後、セールスマンやちり紙交換など9回の転職を経て1972年、雑貨の移動販売を行う「矢野商店」を創業し独立。87年から「100円SHOPダイソー」の展開を始め、チェーン展開を本格化し、現在の成功を得た。そんな矢野氏の経営哲学や生き方、成功の要因について聞いた。
父は森トラスト会長の森章氏、祖父は森グループ創業者の森泰吉郎氏。森トラストを率いる伊達美和子社長は、米フォーブス誌の億万長者ランキングで世界一にもなったことがある「華麗なる一族」に育ち、肉親からさまざまな薫陶を受けて育った。家業としての不動産事業や森家の教え、またオーナー経営者としての生き方について、語ってもらった。
国内520店舗、海外60店舗を展開する和洋菓子チェーン、シャトレーゼ。その経営戦略は異色で、ケーキや和菓子、アイスクリームなど数多くの商品をすべて自社工場で生産し、直売店で販売するというもの。現在では菓子のほか、ワイナリーやホテル、ゴルフ場などリゾート事業も行い、売上高は連結662億円(単体:543億円、ともに2019年3月期実績)を誇っている。その功績から、起業家を表彰するEOY2018 Japanでのマスターアントレプレナーオブザイヤー部門を受賞。この企業グループを一代で築いた齊藤寛会長の起業家としての生き方とは――
日本を代表するYouTuberのプロダクション企業であるとともに、インンフルエンサーマーケティングをリードするUUUM(ウーム)。その創業者である鎌田和樹氏は、HIKAKINをはじめとする多数の著名クリエイターを抱え、2013年の創業以来、急成長を遂げている。売上高197億円、純利益8億円、従業員数382名(2019年5月期現在)。その成功の秘訣や起業家としての生き方について聞いた。
ベンチャーの中でも、とりわけ生き残りが困難といわれるバイオ分野。そんな常識を覆すように、2006年の創業後、13年に東証マザーズに上場し、15年には東証1部上場を果たしたのが、創薬バイオベンチャーのペプチドリームだ。現在も好調な業績を維持し、高い利益率を誇っている。19年11月にはその功績が認められEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーの日本代表に選出された。窪田規一会長と菅裕明東京大学教授という2人の創業者に迫る。
「あずきバー」や「中華まん」など、古くから愛される商品を手がける老舗菓子メーカーの井村屋。年商420億円、三重県に本社を置く東証1部上場企業だ。現在会長を務める浅田剛夫氏は大学卒業後、醸造会社を経て1970年に井村屋製菓(現井村屋グループ)に入社。その後、当時話題となったレストラン「アンナミラーズ」の立ち上げに30代で携わり、40代で東京支店長、50代から取締役などの要職を歴任。60歳で社長に就任し、東証1部上場も成し遂げた。70代後半となった今も会長として第一線で指揮を執り、2019年11月にEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパンのマスター・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー部門を受賞した。そんな浅田氏のビジネス哲学とは――。
※過去6カ月のアクセス数による
EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、1986年にEY(Ernst&Young=アーンスト・アンド・ヤング)により米国で創設され、新たな事業領域に挑戦する起業家の努力と功績を称えてきた。過去にはアマゾンのジェフ・ベゾスやグーグルのサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジらもエントリーしている。2001年からはモナコ公国モンテカルロで世界大会が開催されるようになり、各国の審査を勝ち抜いた起業家たちが国の代表として集結。“世界一の起業家”を目指して争うこのイベントは、英BBCや米CNNなど、海外主要メディアで取り上げられるほど注目度が高い。