テスティングの新基準

テスティングサービスの現在と未来

囲碁のAIソフトがプロ棋士に圧勝するなど、何かとAI(人工知能)が話題となっています。それほど遠くない未来に、あらゆる産業分野で実用化され、AIと人間が当たり前のように協働する世界も実現するでしょう。システム開発の世界も例外ではなく大きな変革期に差し掛かっています。AIが組み込まれたシステムは人中心のアーキテクチャに変わり、AIを活用することで開発手法も従来のものとは大きく変わっていきます。自動化を中心に効率化、高度化を進めてきたテスティングの先にはどの様なチャレンジが待ち受け、可能性が秘められているのか、最新のテクノロジートレンドやアカデミックな研究結果、現状のアプローチや事例など様々な角度から検討いたします。

開催概要

日時

7月19日(水)13:30~16:20(受付開始13:00)

会場

大手町フィナンシャルシティカンファレンス ホール 東京メトロ丸ノ内線大手町駅「A1出口」直結(地図

定員

200名

参加費

無料(事前登録制)

対象

システム開発部門、戦略立案部門、オペレーション部門、品質保証部門の各部門長、
およびテスティングに対し課題をお持ちのご担当者様など

プログラム

13:30 ~ 13:50 問題提起

エンタープライズテスティングの未来

人がテクノロジーに合わせて変わる時代は過ぎ去り、人に合わせてテクノロジーがデザインされる時代が到来しようとしています。デザインシンキングで利用者価値を創造し、柔軟にシステムを開発する。音声認識やVR/ARなどユーザインターフェースが変わり、さまざまな外部サービスとAPI連携したエコシステム型のシステムが主流にとなり、企業の最重要資産であるビッグデータの生成がIoTの普及により加速していく。固定化できたユーザ要件は流動化し、テスト対象システムも無限に広がる世界において、エンタープライズテスティングはどう変化していくのか。Accenture Technology Vision2017を基に考えたいと思います。

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部 テクノロジーアーキテクチャ グループ統括 マネジング・ディレクター

田畑 紀和

テクノロジー・コンサルティング本部でアプリケーションおよび技術基盤に関するコンサルテーションから企画、設計、構築、導入までを担当するグループを統括。1998年のアクセンチュア入社以来、カスタムはもちろんSAP ERPパッケージ導入などのシステム開発や運用の現場で品質問題と格闘し続け、テスト自動化などIT Deliveryの工業化の推進役を担っている。

13:50 ~ 14:50 テスティングの将来像

AI時代に向けたソフトウェアテスティングの発展

AI時代の到来により、新しいテスティング手法が必要なソフトウェアが出現する一方で、テスティングのツールとしてAI関連技術の利用可能性の模索も始まっています。本講演では、講演者のグループでの試みや国際学会等での最新の研究報告を踏まえ、新しい時代のソフトウェアテスティングの方向性について考えていきます。

大阪大学大学院情報科学研究科
情報システム工学専攻 教授

土屋 達弘

1995年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。1998年大阪大学博士(工学)。1996年大阪大学基礎工学部助手。同大学助教授等を経て、2012年より同大学大学院情報科学研究科教授。ICST2017 Testing Tools Track Chair。著書「ディペンダブルシステム―高信頼システム実現のための耐故障・検証・テスト技術」(共著、共立出版)他。

14:50 ~ 15:00 ブレイクタイム
15:00 ~ 15:40 解決策

テスティングサービスの現在と今後の展望

Shift Quality Leftの有効性を認識し、システム開発の早期に品質を作り込むことはもはや常識であり、今後も普遍的なアプローチであることは疑いがありません。テスト効率化のためのテクノロジーもAIや仮想サービスを活用したものまで広がりを見せています。本パートでは、品質計画からテスト自動化までをシームレスに連携するフレームワークの活用や、高度化したテスト労働力のシェアリングといった、弊社の現在のテスティングアプローチをご紹介し、今後の方向性についても考えたいと思います。

アクセンチュア株式会社
テクノロジーコンサルティング本部 テクノロジーアーキテクチャグループ シニア・マネジャー

下野 隆資

主に通信、ハイテク、金融業界におけるカスタムおよびパッケージシステム開発のPM、テスト計画立案、テスト実行管理、品質分析に従事。2015年より、グローバルテスティングプラクティスチームのJapanリード兼グローバルDevOpsプラクティスチームのJapanリードを担当しており、社内外での講演も多数行っている。

15:40 ~ 16:20 事例紹介

自動化されたテストの実情

AI・RPA・自動化という言葉が目につくようになってきましたが、言葉だけではなく既に実践しているプロジェクトがいくつもでてきています。その中から自動化の徹底により極限までに効率化されているプロジェクトや、それらのSolutionの組み合わせで効率化を実現している実際のプロジェクトを紹介します。

アクセンチュア株式会社
金融コンサルティング本部 シニア・プリンシパル

加藤 重雄

金融部門におけるテスト領域のプリンシパル(専門家)。近年は金融の大規模テストの企画立案に主に従事。生保統合案件におけるPMOリード、メガ損保のシステム統合時におけるテスト推進リード、外資系合併におけるテスト推進リードを担う。これらの経験を基に、現在は各種金融グループに対し、テスト高度化・テスト集中化を専門としている。


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