今、睡眠に対する関心が高まっている。書店では睡眠をテーマにした本や雑誌が並び、TV番組でも睡眠に関する特集をよく見かけるようになった。しかも、ここへきて低反発や高反発といったさまざまなタイプの寝具が登場し、一見選択肢が増えたようにも見える。だが、実のところ、選ぶ知識がない、睡眠に関して、このままでいいのか、どのような寝具を選べばいいのか、迷いあぐねている人が多いのではないだろうか。
そのような問いに答えるべく、早くから「熟睡」と「健康」にこだわり続けてきたブランドがある。それがイタリア寝具ブランド「マニフレックス」だ。同ブランドを手掛けるフラグスポート社長室の山口加奈子氏は次のように話す。

フラグスポート
山口 加奈子
「当社としても、あらゆる世代のお客様の睡眠への意識の高まりを感じます。実際、自分の睡眠について深く考え、体に良い寝具を選びたいというお声をいただきます。ですが、自分に合う寝具は何なのか、どのように選べば良いのかわからないというお声も、ショールームで多くいただいております」
さらに山口氏は、こう続ける。「理想的なマットレスは、体のラインに沿ってすき間を空けずにフィットさせ、腰部分をしっかり支え上げるものです。体にかかる圧力が分散され、立っているときのような寝姿勢が理想と言われますね。さらに、すぐへたってしまうようでは、しっかりと体を支えることができないので、耐久性の高いものを選ぶことも重要なポイントです。私どものお客様でも腰痛や肩こりなど体の不調に悩まれた末、このようなポイントに納得され、『マニフレックス』を選ばれる方が多いです」
「マニフレックス」は、イタリアでは50年以上続く老舗の寝具メーカーであり、日本では販売を開始して以来、今年で25年目を迎え、着実に地位を築いてきた。「マニフレックス」のマットレスはイタリアの自社工場で一括生産され、1日約1万台、年間で約400万台が生産されており、イタリア、ドイツ、日本など世界90カ国以上、約3500万人以上のユーザーがいるという。
そんな「マニフレックス」の寝具の特長とは何か。
「一番に挙げられるのが、体の形に合わせて、支えてくれる『エリオセル®』という独自開発の素材です。これにより理想的な寝姿勢を朝まで維持できます。そして、それを長期間保つことができる『耐久性』。当社では販売当初から、マットレスであればくぼみや目に見えるような変形などのへたりに対して、10年以上の長期保証を設けています。実際には、へたることはなく、返品されたケースもほとんどありません」
それに加えて、豊富なラインナップも特長だ。日本の住環境に合わせてつくられた「メッシュ・ウィング」は、三つ折りタイプのマットレスで、ベッドはもちろん、畳やフローリングでもこれ一枚で使用でき、人気商品なのだという。こちらも10年の保証がついている。

マニフレックスの提唱する理想的な寝姿を横から見た図だ。体圧を分散し、腰をしっかり支えることが大事なのだという
実際、「マニフレックス」では、アスリートや各界で活躍している著名人の愛用者も多く、一部はアドバイザーという役割を担っている。
日本ではサッカー日本代表の香川真司選手、国民栄誉賞も受賞した囲碁棋士の井山 裕太九段や『テルマエ・ロマエ』で有名な漫画家のヤマザキマリさんなどが名を連ねる。ただ、それも皆がもともと「マニフレックス」愛用者だったことから縁ができたものなのだという。
そんな「マニフレックス」が最も大事にしているのが「お客様との信頼関係」だ。
「『マニフレックス』はリピーターがとても多いブランドです。それは満足し、信頼していただいているからこそだと思います。ですので、信頼に応えるべく、製品の品質だけではなく、店頭やWEBでの表現方法や長期保証などのアフターケアも大切にしています。商品の魅力については、使えば必ず実感いただけると思っています」

青山通り沿いにあるショールームでは、さまざまなタイプのマットレスを試すことができる
私にとって憧れのマットレスが
「マニフレックス」でした
漫画家 ヤマザキマリさん


©ヤマザキマリ
もともとの出会いは、フィレンツェで画学生をしていたとき、雑誌の宣伝や、寝具店などで見かけては、いずれ経済的に裕福になったら「絶対にマニフレックスのマットレスで寝るぞ!」と思っていたことがきっかけです。実際に使えばわかることですが、コストパフォーマンス的な意味でも、クオリティの意味でも、今の世知辛いご時世に、こんなに高いレベルの商品があること自体がうれしいですね。良い眠りのおかげで、お金には代えられない元気と活力を毎日もらえるのですから、すばらしいではないですか! イタリア国内では、インテリア雑誌や女性誌などで紹介されているのを見かけますが、やはりイタリアでも上質の眠りを提供してくれる、すばらしいマットレスとしてしっかり認知されています。イタリア人は睡眠について、日本の人ほど執着しているようには感じられないときがありますが、それでも昼寝文化がまだ抜けていない人たちですし、1日の多くをマットレスの上で過ごすわけですから、いざ新しいマットレスを選ぶとなると皆さん大変慎重です。私はもう多分死ぬまで「マニフレックス」で寝ると思います(笑)。今は日本の家族もイタリアの夫も皆「マニフレックス」。良い眠りとは、人間にとって最も大切なエネルギーチャージですから、毎日元気に過ごしていくために、私にとって寝具は生きるうえで絶対にないがしろにできないものです。仕事をしながら頻繁に海外往復ができているのも「マニフレックス」のおかげだと思います。私としては、「マニフレックス」のすばらしさをもっと幅広く日本の方たちにも知ってもらいたい。宣伝係を担っているわけではありませんが、気がつくと無意識のうちに周囲の人に薦めてしまっています。ちなみに私の愛猫もマニフレックスのとりこです。

イタリア・パドヴァの自室にあるマニフレックス(モデル246)