東京大学に合格するような生徒は、子どもの頃どのような勉強をしていたのか。その答えとなるような興味深いデータがある。東大新聞が現役東大生を対象にした調査で、小学生の頃学習塾に通っていた人のうち「公文式教室」に通っていたと回答した人が35.6%と、およそ3人に1人が公文式の経験者だったというのだ。しかも、そのうち、5年以上通っていたという人が4割以上と多いのも大きな特徴だ。現役東大生はなぜ公文式を選び、継続的に学習ができたのか。調査データを分析するとともに、実際に公文式で学んだ現役東大生に、その効果などについてインタビューした。

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学習塾に通っていた現役東大生の
3人に1人が公文式経験者

小学生の頃、学習塾に通っていた東大生

現役東大生に行ったアンケートで、小学生の頃学習塾に行っていた東大生の35.6%、実に3人に1人が公文式経験者であることが明らかになった。実際、どのように公文式を学んでいたのか、東大合格に役立ったのか、併せて聞いた

そのうち83%が2年以上公文式を学習

5年以上公文式に通っていた人は43.4%、2年以上〜5年未満と回答した人は39.6%。現役東大生の多くが、早期に辞めることなく長期間継続して公文式を学習していたことがわかる

東京大学新聞社は2018年3月、現役東大生・東大院生を対象にアンケート調査を実施した。その中で、小学生の頃学習塾に通っていた137人のうち公文式教室(以下、公文式)に通っていた人が35.6%、およそ3人に1人が公文式経験者ということがわかった。

注目すべきは、公文式に通っていた期間だ。2年以上通ったという人が80%以上で、5年以上という人も4割を超えている。教材の進度についても、「算数・数学」「英語」「国語」の3教科いずれも、高校相当以上の内容まで進んだ人が3割以上となっている。中学・高校へ進学後も、授業の理解度が深まったに違いない。

基礎学力はもちろん
総合的に能力を伸ばせる

現役東大生の多くが選んだ公文式は、実際に東大合格に役立ったのだろうか。

調査の結果では、「とても役に立った」「まあ役に立った」が約7割、「少しは役に立った」も加えると9割以上となっており、ほとんどの人が「公文式が役に立った」と感じていることがわかった。

公文式と言えば、学習を通じて「計算能力」「読解力」をはじめとする「基礎学力」を高められると定評がある。ところが現役東大生に、公文式でどんな力が伸びたか尋ねたところ、これらの能力もさることながら、「やり抜く力」「集中力」「目標に向かって頑張る力」などを挙げる人も多くいた。公文式で学ぶことを通じて、物事に取り組むために必要な姿勢や能力を総合的に伸ばすことができたと感じている人が多いようだ。

公文式と聞くと、数学をイメージする人が多いが、複数教科を学んだ現役東大生は4人に3人おり、英語や国語においても中学、高校の勉強や大学受験で役立ったと回答する人が多かったのも印象的だった。

公文式で学習した内容

算数・数学、英語、国語の各教科において、現役東大生の3割以上が高校相当以上まで学習していたことが明らかになった

公文式で伸びたと思う力

公文式というと「計算能力」や「基礎学力」が養われるというイメージが強いが、それだけでなく「やり抜く力」や「集中力」「目標に向かって頑張る力」も伸びたと回答する人が多かった

現役東大生インタビュー

【調査概要】 東京大学新聞社が現役東大生・東大院生 男女229名を対象にアンケート調査を実施 2018年3月19日(月)~4月2日(月)

現役東大生インタビュー自分のペースで先に進めることが
モチベーションに

佐藤 郁

東京大学教養学部2年

佐藤 郁

私が公文式に通い始めたのは幼稚園年中のときです。当時、3歳年上の兄が公文式に通っていて、分数の計算など難しい問題を解いているのを見て、かっこいいと感じ、「私も通いたい」と自分から親にお願いしました。

教科は算数・数学と国語を学習していました。同い年の幼なじみの男の子が近所に住んでいて、いつも一緒に通っていました。帰るのも一緒で、どちらかが先に終わると、教室に置いてある本を読んで待っていましたね。その後、二人は別々の中学校・高校に進んだのですが、実は彼も東京大学、しかも同じ科類に進学したんですよ。

公文式の魅力は、自分のペースで学べることだと思います。私は算数が好きで、「あのときお兄ちゃんがやっていた問題をもう解けるようになった」と、先の課題に進めることが大きなモチベーションでした。そのため、公文式に通うのは楽しく、勉強しにいくというハードルの高さは感じませんでした。

公文式に5年間通った後は中学受験塾に通いましたが、最初から一番上のクラスに入れたのも、公文式で基礎的な力を身に付けていたからだと思います。

公文式を通じて、学ぶことの楽しさとともに、勉強でも部活動でも、納得できる結果を出せるまでやってみるという姿勢を自分のものにすることができました。高校3年生の夏までバスケットボール部の活動を続けながら受験に備え、現役で合格できたのもそのおかげだと思っています。

現役東大生インタビュー集中して机に向かう習慣が
身に付いた

近藤 巧

東京大学農学部3年

近藤 巧

公文式は小学1年生のときに親の勧めで通うようになりました。それまで通信教育の教材を利用していたのですが、あまり課題を提出しておらず、毎日学習する枚数が決まっている公文式であれば続けられると考えたのです。

算数・数学、国語、英語の3教科を学習し、いずれも小学5年生で中学課程の教材を終えることができました。数学に不可欠な基礎力は公文式で養えましたし、英語も中学校では応用問題を中心に勉強できました。

特に国語は面白かったですね。宮沢賢治や夏目漱石など、さまざまな作家の作品に教材を通して触れることができて、楽しみながら読解力を鍛えられました。読書が好きになったのは公文式のおかげですし、中学高校に入ってからも国語は得意科目でした。東大の入試では国語も社会も長文の読解がカギになるため、公文式で学んだことが大いに役立ちました。

いま思えば、小学校低学年の子どもが30分なり1時間なり机に向かって集中して勉強するのは大変なことです。勉強ができるか否かは集中力次第だと思いますが、なかなかそれができません。私は公文式で「課題が5枚終わるまではやろう」と集中したことが習慣になり、中学校では2時間、高校では3時間など、時間を決めて机に向かうようになりました。

それを継続することで、膨大な課題も必ず終えられるという自信を得ることができました。公文式で、その姿勢を早くから身に付けることができたのは、私にとって大きな財産になっています。

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