ヨーロッパ旅行は、
移動そのものが楽しみ

ヨーロッパに出掛ける時、多くの時間を過ごす場所、それは機内だ。ここでの過ごし方が、旅の質を大きく左右することに異論はないだろう。最新鋭機材のエアバスA350-900型機は、何度乗っても期待を裏切らない。

まず１列に4席（1-2-1）配置されたシートに大きなゆとりを感じる。長距離路線に採用されたエアバスA350-900型機は客室の幅が広い上、キャセイパシフィック航空が採用している「ヘリンボーン」スタイルは、座席を斜めに配置することで、1席の居住空間を最大限にゆとりあるものにしている。ステュディオ・F.A.ポルシェ社が人間工学に基づきデザインしたシートも、しっくりと体になじむ。開放感を生み出す大きな窓や、細かく色の調整ができるLEDライトも、快適な空間を演出してくれ、完備されたWi-fiも、旅先やビジネスの情報収集にうれしい。

到着後を左右する眠りの環境にも工夫がある。フルフラット時のシートの長さは191cmとゆとりのあるサイズ。ロールスロイス社製のエンジンは静音性が高く、従来同型機よりも機内騒音レベルが50％も低い。さらに機内の気圧調節機能が高く、標高2000ｍレベルの気圧に整えられ、体への負担が少ない。