
弊社の核となる事業はクライアント企業の真の存在意義の明確化と、その実現をサポートするコンサルティングサービスです。一部上場企業を中心としたクライアント先でサービスを提供させていただくことが多いので、どうしても外にいる時間が長くなってしまいます。とはいえ、社員が寄り付かなくなるような適当なオフィスにしたくありませんでした。拠点としてここにオフィスを構えることは立地としてベストでしたし、移動先で例えば青山店など同じビジネスエアポートの他店をスポットで使えるのは、カフェなどに何回も入るより合理的で便利ですね。
弊社代表取締役は前職も私と同じコンサルティング会社だったのですが、その当時、東急不動産ホールディングスグループさんとグループ間のシナジーを創生する取り組みに関わっていました。実は、そのプロジェクトのアウトプットとして上がった新しいアイデアが、この東急ビジネスエアポートだったのです。
シード期を経て現在のような4店舗にまで拡大するのは珍しい成功例です。期待以上の成果と言えるでしょうね。その過程をよく知っていたので、自分自身が独立するときにここを選択するのは自然な流れでした。
名刺に丸の内とあることで、私たちのようなスタートアップにはちょっとした信頼感も感じていただけるし、日頃ここで感じる、行き届いたコンシェルジュの対応の良さなど、業務を取り巻く環境にも満足できています。
そういえば、昨年12月、60名規模で入居企業同士の交流会をお手伝いさせていただきました。横の交流はビジネスエアポートの特徴でもありますが、大きめのイベントでした。知らない人同士が手を結ぶきっかけづくりは弊社の専門分野でもあります。こういったチームビルディングをビジネスエアポートとコラボできたのは興味深い経験でした。
今後、事業が急拡大することがあれば、ここを維持しながら、新しい拠点(他店舗)を利用するなど、可能性は広がると考えています。


Ideal Leaders株式会社
CHO(Chief Happiness Officer) & PR
丹羽真理さん
2015年大手コンサルティングファーム出身のメンバー4人で創業。企業の真の目的を明確にし、それを実現するための「パーパス&ストラテジーコンサルティング」を手がける。経営者の悩みを上手に引き出し、気づきを与えるエグゼクティブコーチングに定評がある。コンサルティングのみならず、企業とNPOのマッチング事業も独自に展開。多様なワークスタイルを推進しており、創業メンバー4人に加え、パートタイム社員や社外パートナーを入れた計10名で利用中。

私たちがここにオフィスを移転してきてから、さまざまな流れが良くなってきた実感を持っています。
みらい創造機構の事業は、東京工業大学をはじめとする産学の連携から、その技術、関連する題材を世に送り出し、事業会社や公的機関などとそれをつなぐ、そういった新しいベンチャーキャピタルを手がけています。そのため日本全国、そして海外へ出むくことが多く、まず立地の利があるのは確かです。
また、東急不動産さんという信用も大きい要素でしたね。というのも、私たちは技術を中核としたシーズを中心に投資をしていきますが、同時にプロジェクトや事業を推進する側からのアプローチにも力をいれており、社会価値の創造を総合的にコーディネートしていくことを目指しています。そういったベンチャリズムには共感が大事で、このビジネスエアポート事業もそうですが東急不動産さんにその視点があったこと。今では、弊社の事業の一部に出資者として参加いただいています。
加えて、とくに高い価値を感じているのは一流ホテルのようなコンシェルジュの存在。教育がいいのでしょう。自社の人間と錯覚するぐらい親身なサポートを受けています。弊社はほかのどの入居者よりも一番助けてもらっているかもしれません。ここのオフィス(丸の内店)は契約プランが柔軟でステップバイステップで拡大できる。弊社も、現在の5人部屋にまで順次拡大していました。その成長していく経緯をスタッフさんも一緒に見てきているので、距離感が近いのです。
弊社の取り組みの一つとしてアカデミアが持つ叡智とベンチャーの持つ先端シーズ、そして事業会社のプラットフォームを上手に融合して新事業を推進しています。例えばこの事業が拡大すれば、人も増えて新拠点を作ることも考えられるでしょう。そのときは、ここを卒業するというよりは、あえて残して、新事業をローンチさせるために集中して仕事をする場として利用することも考えています。ここがサテライトオフィスとしてベストであるという実感です。


みらい創造機構
代表取締役社長
岡田祐之さん
2014年に東京工業大学出身のメンバーを中心に創業。東京工業大学が得意とする環境・エネルギー、ライフサイエンス、ヘルスケア、IoT・AI・ロボティクスなどの研究分野を企業や自治体とつなげ新しい研究を進めるサポートを手がける。その一方で、ベンチャーキャピタルファンドとして新しい研究開発をサポートし、事業支援も行なう。現在、常時5名ほか、パートナー合わせて10名で利用中。

シェアオフィスは通常、さまざまな利用の決まりごとがあります。大事なことではありますが、企業によっては業務の支障になることもあるでしょう。その点、ビジネスエアポートは、杓子定規ではない柔軟な対応をしてくれるので助かっています。
例えば、弊社は精密機器を扱ううえで、搬入や保管などで人が使う部屋とは違う仕様が求められるときがあります。入居する丸の内店の場合は、3つの部屋をひとつにして、それを2つ確保していただいたこと、また、精密機器は温度管理も必要ですので、ビル管理側との交渉のうえ、エアコンを24時間使用する便宜も図っていただいています。
そもそもここを選んだ理由として、アクセスの良さはもちろんですが、弊社の社長が日本のビジネスの中心“丸の内”の立地にこだわったこと。弊社では関西方面だけでなく、北陸や東北にも出張が多く、その両方のアクセスを考えると東京駅からのアクセスは絶大です。ぎりぎりまで仕事をして、5分程度で東京駅から新幹線に乗れるのはかなり便利ですね。
ちょっと余談ですが、社長の意向として、皇居の目の前というのもポイントでした(笑)。東京のビジネス街の中心にあるもっともパワーを感じられる場所で、ビジネスを伸ばしていきたいという思いがあったようです。それから、アメリカ本国のCEOも来日時はパレスホテルを定宿としていて、ランニングの習慣があるため、日本法人のオフィスを設置する時点で、皇居周辺はマッチしていたのです。
多様な企業が入居するシェアオフィスでは、他社とのつながりもメリットだと感じています。偶然ですが、隣室にアメリカ本社の提携企業が入居していて驚きました。それを機に昨年は一緒にイベントをしたり、今年も協業企画を話し合ったりしています。ここ数年、多くのITベンチャーが東京・丸の内周辺に集まっているなかで、シェアオフィスでの横のつながりをきっかけに、ビジネス的にプラスに運ぶのは喜ばしいと考えています。


ティントリジャパン
マーケティング本部長
羽鳥正明さん
2008年にアメリカ・シリコンバレーで創業したITベンチャー「ティントリ」の日本法人。2015年に大手町からビジネスエアポート丸の内に拠点を移す。扱う製品はコンピューターのSSD記憶装置で、アメリカで製造したものを日本企業向けに販売する。現在、同社はこの分野の草分け的な存在である。記憶装置のデバイスがHDからSSDに移行するなかで、さまざまな企業での導入も進み、右肩上がりに成長している。現在、社員20名で大小2部屋のオフィス、ショールーム1部屋の計3部屋を利用中。
ビジネスに重要な「立地」「ステータス」「アクセスの利便性」「ご縁」といった要素をすべてかねそなえたビジネスエアポート。今回話を伺った入居者は、いずれも少数精鋭で優れたサービスを提供する伸び盛りの企業ばかりだ。
各企業の業務に合わせて、スムーズに仕事ができるように柔軟に対応し、シェアオフィス自体が進化している点も利用しやすいポイントだろう。
今後、入居企業の事業が拡大するサポートをしながら、どんどん進化していくビジネスエアポートにも注目したい。

