
グローバル サービス統括本部
プロフェッショナル サービス事業本部
コンサルティング二部 部長
内田信也
データ活用を企業経営に生かそうとする企業が増えている。しかし、データ分析チームを編成したものの、成果につながっていない企業も少なくない。
内田氏は「データ活用のためには複数の要素が必要です。単に、データサイエンティストを雇ってITのインフラを整えればおしまいというわけではありません」と話す。
内田氏によれば、データ活用のためには「7つの要素」があるという。
「具体的には、『組織/人/部門間の協力/データ/分析テーマ/分析手法/データ活用基盤』です。データが活用できていないという企業は、そのいずれか、または複数が欠けていることがほとんどです」
それぞれの要素は、言葉にすると難しく感じるが、その意味を聞くと多くの企業の実情を示していることがわかる。たとえば「組織/人」が「ない」とは、「分析スキルを持つ人材がいない」ということだ。「分析テーマ」が「ない」とは、「データはあるがテーマがない」ということである。
「必要な要素を満たすためには、ビジョンの共有や、人材育成など、社内の広い範囲にわたる協力と中長期的な展望をもって取り組む必要があります。これはまさに経営トップの仕事です」と内田氏は指摘する。

グローバル サービス統括本部
プロフェッショナル サービス事業本部
コンサルティング一部
ソリューション プリンシパル/
シニアデータ サイエンティスト
桑添和浩
数多くの企業のデータ活用を支援しているコンサルタントの桑添和浩氏は、「一口でビジネスにデータを活用すると言っても、その方法は企業によってまちまちです。自社にとってどのような活用方法がふさわしいのか、全社的な視点で議論する必要があります」と紹介する。
データ活用の事例と言えば、消費者の声を商品開発に生かすといった取り組みをよく聞くが、桑添氏によれば、最近では、製造業における在庫コストの削減や機器の故障予測、金融業における商品リスク管理など、多様な分野での活用が進んでいるという。
「『わが社では何ができるのか』、『そのために、何から始めるべきか』といったご相談も増えています」
その点で、EMCには業種業態もさまざまな、豊富な事例がそろっているのは頼もしい。
内田氏は「データ活用の成否は、プロジェクトのスタート以前の、戦略の立案や分析チームの立ち上げ、人材育成などで決まるといっても言い過ぎではありません」とアドバイスする。
同社は計画から実行まで一貫したサービスを提供しているほか、特定のハードウエア、ソフトウエア、ネットワークなどにとらわれず、顧客の全体最適化を視野に入れた提案をしてくれると好評だ。
以下のページでは、同社が取り組んだ成功事例のほか、データサイエンティストに求められるスキルや人材育成、チームの立ち上げのプロセスなどを理解できる資料がダウンロードできる。具体的にデータ活用を検討している経営者はもちろんのこと、データ活用に必要な人材育成や組織づくりに関心がある人にも大いに参考になるだろう。