とある製造業の開発会議。ホワイトボードに映し出された設計図を前に、次の新商品開発に向け闊達な議論が繰り広げられている。一見どこにでもある会議の風景。しかし次の瞬間、驚くような光景が目前に現れた。ホワイトボードの設計図に改良点が自然に書き加えられたのだ――
実はこの会議、本社の埼玉と工場のある新潟をつないで行われたテレビ会議だったのだ。そして両拠点に設けられたのは、双方向に書き込みを行いリアルタイムにコミュニケーションをとることができるインタラクティブなホワイトボード。先の書き込みは、遠方の工場側でホワイトボードに描いた内容が本社で瞬時に反映されたものだったのだ。
市場のニーズが目まぐるしく変化する今日、競争に勝ち抜くためすべての企業に経営のスピードと効率化が求められている。生産性を高めるためにはコミュニケーションの質と量を同時に上げていくことが不可欠。「コミュニケーション変革」により、これまでの働き方から新しい働き方へ、ワークスタイルを変える必要がある。幸いなことにブロードバンドの普及やスマートデバイスの登場など、コミュニケーション変革を実現するためのテクノロジーは整っている。あとはそれをどう活用するかだ。