生産性を高めるカギは 遠隔コミュニケーション

 とある製造業の開発会議。ホワイトボードに映し出された設計図を前に、次の新商品開発に向け闊達な議論が繰り広げられている。一見どこにでもある会議の風景。しかし次の瞬間、驚くような光景が目前に現れた。ホワイトボードの設計図に改良点が自然に書き加えられたのだ――
 実はこの会議、本社の埼玉と工場のある新潟をつないで行われたテレビ会議だったのだ。そして両拠点に設けられたのは、双方向に書き込みを行いリアルタイムにコミュニケーションをとることができるインタラクティブなホワイトボード。先の書き込みは、遠方の工場側でホワイトボードに描いた内容が本社で瞬時に反映されたものだったのだ。

 市場のニーズが目まぐるしく変化する今日、競争に勝ち抜くためすべての企業に経営のスピードと効率化が求められている。生産性を高めるためにはコミュニケーションの質と量を同時に上げていくことが不可欠。「コミュニケーション変革」により、これまでの働き方から新しい働き方へ、ワークスタイルを変える必要がある。幸いなことにブロードバンドの普及やスマートデバイスの登場など、コミュニケーション変革を実現するためのテクノロジーは整っている。あとはそれをどう活用するかだ。

なぜ製造業や流通小売業こそ「コミュニケーション変革」をすべきなのか

 OA機器のリーディングカンパニーであるリコーは、これまでも「コミュニケーションの活性化」をコンセプトに新しい価値を提供してきた。同社の代表的な製品である複合機やレーザープリンタはアナログからデジタルへ、モノクロからカラーへといったようにビジネス環境やニーズの変化に対応して生まれたソリューション。そして彼らが現在、積極的に取り組んでいるのがビデオ会議やインタラクティブホワイトボード、デジタルサイネージといったビジュアルコミュニケーション事業だ。オフィス環境の変化により、離れた場所とのコミュニケーションやリアルタイムでインタラクティブな情報共有のニーズが高まる中、誰もが簡単に「いつでもどこでも」「リアルタイム」に良質なコミュニケーションを図れることを目的としたサービスを提供。企業のコミュニケーション変革に一役買っている。
 実際に同社のサービスを活用する企業に話を聞くと、導入によって納期短縮や品質向上、コスト削減といったメリットが生まれたと声をそろえる。これまではその都度出張が必要だった会議がリモートで行えるようになったことで、情報の伝達や決定のスピードが格段に早くなり、結果としてある企業では1週間の納期短縮と年に160万円の経費削減を実現したという。またコラボレーションの機会が増えることでコミュニケーションが増え、社内の活性化や生産性の向上につながったという声も多く聞かれた。

 いま特にコミュニケーション改革が喫緊の課題であるのは製造業、流通・小売業企業だと言われている。それはなぜなのか。また、改革を始めるには具体的にどのようにすればいいのだろうか。無料でダウンロード可能なスペシャル冊子で詳細についてまとめた。ぜひ目を通し、あなたの会社の生産性向上に役立ててほしい。