Kaizen Platform, Inc. CEO
須藤 憲司 氏
マネーフォワード
代表取締役社長CEO
辻 庸介 氏
ビズリーチ 執行役員
多田 洋祐 氏
リバネス 専務取締役 CIO
吉田 丈治 氏
際立った個性と存在感を放つ新進気鋭の
ベンチャー4社が集結

パネルディスカッションのモデレーターは東洋経済オンラインの山田 俊浩編集長
ひと言でベンチャー企業といっても玉石混交であるが、いま注目すべきはクラウド、モバイル、ビッグデータ、ソーシャルといったITのメガトレンドによって急速に変化していく時代を先取りし、着実な成長を遂げている企業だろう。次に紹介する4つの企業は、その中でも際立った個性と存在感を放つ有望株である。
Webサイト改善のための解析機能や提案機能などを備えたプラットフォームサービスを前面に打ち立て、2013年に米国で創業した「Kaizen Platform, Inc.」。個人の生活改善に役立つ資産管理や家計簿管理ツール、請求書の作成から管理までを効率化するクラウド請求書ソフトなど“お金のプラットフォーム”を提供する「マネーフォワード」。管理職・グローバル人材の転職サイト、キャリア女性のための転活サイトなど、ネットを活用した人材キャリアサービスを展開する「ビズリーチ」。小中高校生向けの実験教室や出前授業などの理科教育を中心に、理系専門家集団ならではの情報発信や研究受託などを手がける「リバネス(Leave a Nest)」。
これら新進気鋭のベンチャー企業を代表する4名のキーマンが、2014年12月4日に開催された「Salesforce World Tour Tokyo」のパネルディスカッションに集結した。
4社の共通項として営業活動を支える「Salesforce」

急成長する4社の秘密とはいったい何か?
パネリストを務めた4名のキーマンのプロフィールを簡単に紹介しておこう。
Kaizen Platform, Inc. CEOの須藤 憲司氏はリクルート時代にアド・オプティマイゼーション推進室を立ち上げ、分社化後も執行役員として活躍した経歴を持つ。マネーフォワード 代表取締役社長CEOの辻 庸介氏はソニーで経理業務を担当後、転職先のマネックス証券でマーケティング部長などを歴任、米国へのMBA留学の経験も持つ。ビズリーチ 執行役員の多田 洋祐氏は会員制転職サイト「ビズリーチ」をはじめとする人材キャリア事業全体を統括する。そしてリバネス 専務取締役CIOの吉田 丈治氏は、2002年に大学時代の仲間15人が集まって同社を旗揚げした時の設立メンバーだ。
“B2B”であったり“B2C”であったり、業種業態も大きく異なる企業を率いている彼らではあるが、一つ共通していることがある。それは企業にとって最も重要なファンクションである営業活動を支える基盤として、クラウドベースの顧客管理・営業支援ソリューション「Salesforce」の導入をリードし、成長の原動力として活用していることだ。
もっとも、そんな彼らといえども、最初からSalesforceをうまく使いこなせたわけではない。リバネスの吉田氏はこのように振り返る。
「表計算ソフトに代わる本格的な顧客管理システムとしてSalesforceを導入したのですが、最初は面倒な入力を強いるばかりで、多くのエンドユーザーから非難を浴びました。少しずつデータが蓄積されて営業活動の実態が“見える化”され、ようやく理解を得られ始めたのは、導入から半年くらい経ってからのことでした」
マネーフォワードの辻氏もこのように語る。
「Salesforceの画面を目の前にしても、どう使ったらいいのかわからないというのが第一印象。実際に途中で挫折する社員もたくさんいました。また1事業者あたり1,800円の月額プランでクラウド会計サービスを提供している当社にとって、『Salesforceのライセンス料をペイするために、いったいどれだけのアカウントを売らなければならないのか』といった近視眼的な意見も寄せられました」
こうしたさまざまなハードルを乗り越えることができたのは、彼らがSalesforceを単なるコスト削減や業務管理のためのツールではなく、収益を生み出すための戦略的ツールとして位置づけてきたことにある。さらに、Salesforce活用の成功企業モデルとしてセールスフォース・ドットコムそのものをベンチマークし、学んだベストプラクティスを積極的に取り入れていくことで、時代の先頭を走っていくための仕組みづくりに活かそうとしている。
このパネルディスカッションをモデレートしたのは東洋経済オンラインの山田 俊浩編集長。各社の急成長の裏側にはどんな秘密が隠されているのかを明らかにすべく、鋭い質問で切り込んでいく。
パネルディスカッションの様子を知りたい方は、下記のバナーからパネルディスカッションの様子をレポートした「新進気鋭のベンチャーが本音を語り合う~急成長の背後にあったクラウド活用の秘訣とは~」がダウンロードできるので、是非そちらをご覧いただきたい。