





北海道の広大な大地。その自然環境を守るために、様々な企業や団体がどんぐりポイント制度に参加しています。NPO法人コンベンション札幌ネットワークでは、どんぐりポイントを導入したバスツアー「グリーン・エクスカーション」を2月に実施しました。その特徴は、ツアーの旅程(移動・食事など)で排出するCO2の量を算定し、その環境負荷をカーボン・オフセットし、排出量を実質ゼロにするというものです。製造業などのモノづくりでは可視化しやすいCO2排出量を、旅行というサービスの分野でも「見える化」した先駆的な取組みです。ツアーではモエレ沼公園のガラスのピラミッドHIDAMARI、大倉山ジャンプ競技場、サッポロさとらんどなど、札幌市内や近郊の環境配慮施設や地産地消の食材を提供するレストランを訪問しました。バスツアー参加者には、どんぐりポイント200ポイントが付与されたカードを配布し、他方、ツアー参加団体である「北海道グリーン購入ネットワーク」がポイント・コミュニティとなり、賛同者からカードを回収しました。その回収ポイントは、北海道環境財団の地域活動資金として活用される予定になっています。
網走郡の丸玉産業株式会社では、津別工場が製造する環境に配慮した建築用資材「丸玉トドマツ合板」にどんぐりポイントを採用。製造から廃棄までに排出されるCO2を、津別町が削減した同量のCO2でオフセットしてゼロ化を実現しました。こうして地元住民と一丸となってCO2削減に取組むことで、更なる地域環境保全とエコ製品の普及に取組んでいます。集められたポイントで北海道の子供達の環境教育を支援する計画です。こうして北海道に密着した企業の社会貢献活動にどんぐりポイントが活かされています。





西日本でも様々な企業が積極的にどんぐりポイント制度に参加しています。山口県にある株式会社デコスでは、新聞紙をリサイクルした建築用断熱材「デコスファイバー」にどんぐりポイントを導入しています。大分県日田市上津江町で林業を営む(株)トライ・ウッドの森林整備活動より創出されたクレジットを購入し、カーボン・オフセット。製品の製造から廃棄までのCO2排出量実質ゼロを実現しました。さらに、親会社の安成工務店の新築の顧客たちによるコミュニティ「やすら木会」が、集められたポイントを自邸に使った構造物と同じ数の苗木に還元。(株)トライ・ウッドを通じて、大分の森林に植林しています。クレジット購入による製品のCO2削減だけでなく、植林により林産地の山へ恩返しをする。そんな持続可能な森林を目指してサポートする地域循環活動をしています。
「見える循環を創造する」をコンセプトに環境配慮型のものづくり・ことづくりに挑戦している合同会社ひびくーは、天然の陶磁器原料と植物由来原料から作られた新素材『FOLMICS(フォルミック)』を採用したエコグッズを企画・製造・販売しています。同社は2月に開催された「北九州マラソン2014」の大会オフィシャルエコタンブラーでどんぐりポイント制度に参加。「製品の環境性能を数値で表したいと思っていたところ、CFP、どんぐりポイントにタイミング良く出会いました。商品開発の方針と一致したので、すぐに参加を決め、全国初のポイント付与製品を目指しました(代表社員・松田晋太郎氏)」。タンブラーには北九州に縁のある漫画家・松本零士氏によるオリジナルイラストがデザインされています。「環境配慮はもちろん、デザイン・機能にもこだわって消費者に受け入れられる商品開発を続けます(松田氏)」。集められたポイントは苗木に交換され、マラソンが開催された北九州市内の緑化・美化に使われます。今後は全国を対象に、それぞれの地域・イベントに合わせた取組みで地域貢献していくことを目指しています。






どんぐりポイント制度には、製造業からサービス業に至るまで様々な業態の企業が参加しています。365日24時間営業体制で法人企業や一般消費者への引越輸送サービスを展開するSGムービング株式会社もどんぐりポイント制度に参加しています。「震災などの経験からライフラインを担う企業であるという自覚が芽生え、環境問題(CO2)にも企業として取組むべきと考えました(SGムービング株式会社 執行役員別所規至氏)」。引越作業1件1件ごとに、車での輸送、引越の現場、引越で出たゴミの廃棄など、すべての行程でのCO2の排出量を算出し、同量の排出量を「東北の森を育てる植林活動」等によってオフセット。CO2の排出がゼロの状態で引越ができる仕組みを作っています。「福島県のいわき地方で、森の植林活動に投資するという、『復興オフセットJーVER』を利用します。ですから、当社のどんぐりポイント付引越サービスで引越いただくと、温室効果ガスの削減と同時に、被災地の復興にも貢献できるということになります(別所氏)」。集められたどんぐりポイントは地域の環境活動をサポートするために活用されます。
リサイクルサービスを提供しているNIK環境株式会社は、大量生産、大量消費、大量廃棄の現場を長年目の当たりにしてきました。リサイクルを推進していく中で、環境への影響をもっと広く一般市民や企業などの事業者に意識してもらうために、また、社会的責任の一環としてCO2排出削減を更に推し進めるために、どんぐりポイント制度に参加しています。缶や段ボール、新聞・雑誌などの資源化物をリサイクルする過程で排出されるCO2をオフセットして付与されたポイントは、文房具や教材に交換されて地域の小・中学校に贈られる予定です。

ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社もどんぐりポイント制度に参加。ソニー技術の粋を結集するとともに、使用時の省エネにも配慮したXperia Z1がどんぐりポイント対象製品になりました。Xperia Z1から「どんぐりポイント」キャンペーン参加サイトにアクセスすると、「どんぐりポイント」400ポイントをどんぐりポイントコミュニティに登録(コミュニティに寄付)できるキャンペーンを行っています。Xperia Z1の購入が、スマートなエコ活動につながるという訳です。ポイントはどんぐりポイントコミュニティに集められ、環境貢献活動に活用されます。

アイガモファーム小野越

筑波山系の水とアイガモを使った有機無農薬農法でつくる、安全で美味しいコシヒカリ米( 精米・玄米)にどんぐりポイントを採用。
株式会社パソナ農援隊

バジル農家がつくるプレミアムな淡路島バーニャカウダでどんぐりポイントを採用。さらに、原料のリサイクルや廃棄物を減らす取組など環境に配慮した生産をおこなっています。
朝日化工株式会社

給食用食器の製造過程で排出されるCO2をオフセットして付与されたどんぐりポイントは、集めて子供たちや教育・保育関係者のエコ活動に還元されます。
クリーンテックス・ジャパン株式会社

ペットボトルから再生した繊維で製造したカーペットでどんぐりポイント制度に参加。集めたポイントで地域の環境サークルのエコ活動を支援しています。
タマヤ株式会社

紙にフィルムをラミネートし、使用後はフィルムをはがして処理する紙製食品トレー「はがし太郎」でどんぐりポイント制度に参加。ますます地球にやさしいトレーを目指しています。
楠橋紋織株式会社

化学薬品を最低限に抑え、新バイオ(酵素)精錬加工によって生産される「KuSuPOP」シリーズで、どんぐりポイントにも参加し、人と地球にやさしいタオル作りを目指しています。


地球温暖化問題は、なかなか自分たちの日々の生活からは実感できません。しかし、我々は次の世代にきちんと美しい地球を残していかなければなりません。消費者と企業が、日々の営みの中で、今からできることを一歩一歩実行していくという着実な取組として、どんぐりポイントを進めていきたいと考えています。より多くの方にどんぐりポイントを知っていただき、気軽に参加していただくことを期待しています。どんぐりポイントを集めれば、環境に良いことがおこる。逆に、どんぐりポイントのついた商品が選ばれると、企業の方もまたどんぐりポイントのついた新しい商品をつくり、それがまた選ばれていく。このような連鎖がつながればいいと思っています。そのために、企業と消費者の方々にこの取組を知っていただき、ご賛同、ご参加をいただきたいと考えています。
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