データの量や種類が急増 ITへの負荷が年々高く
テクニカル・セールス&ソリューションズ
技術統括部長
大塚 知彦 氏
「ハードウエアやソフトウエアは最近、安くなっていると聞く。だが、IT部門から上がってくる予算はむしろ年々増えている。なぜこうなるのか」と考える企業経営者も少なくないだろう。
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)ソフトウェア事業 インフォメーション・マネジメント事業部 テクニカル・セールス&ソリューションズ 技術統括部長の大塚知彦氏はその理由について、「企業の活動が多様化し複雑化する中で、データの量も種類も、これまでとは比べものにならないくらい急増しているためです」と説明する。
大塚氏によれば、業務の利便性を高めようとするごとに、必要とされるハードウエアやソフトウエアの数も増えるという。最近では、会社に届いたメールをモバイル端末を使って外出先で読むことができる企業は珍しくない。また、顧客向けにスマートフォン用サイトで情報提供をしたり商品を販売したりする企業も増えている。むろん、これらを実現しようとすれば、サーバー(コンピュータやプログラム)、ストレージ(データの記憶装置)などをそのつど追加していかなければならなくなる。