1931年にポロ競技のとき、その風防を衝撃から守るためにクルッと回転させる独創的な反転式ケースをもって登場した「レベルソ」。アール・デコ様式の影響を受けたデザインは80余年経った現在でも色あせることなく、今日に至るまでジャガー・ルクルトのアイコン的存在であり続けている。この「ビッグ・レベルソ」はサイズを一回り大きくしており、日本でも人気のモデルだ。デザイン的にもダイヤルの中央に施したギョウシェ装飾がエレガントだし、6時位置のスモールセコンドには段差が設けられ、ダイヤルに立体的な表情を与えている。もちろん、裏面はエングレービングをオーダーできる。手巻き、18KPGケース、42.2×26㎜ 181万6500円　問／ジャガー・ルクルト 03-3288-6370

2000年に発表されたJ12は、時計界に新たなる風を吹き込んだ。傷が付きにくいセラミックケースの腕時計は、新鮮で瞬く間に人気モデルとなり、これまでに数多くの魅力的なモデルが誕生している。スポーティにしてエレガントな造形は、汎用性が高いからである。この「スーパーレッジェーラ」は、スーパーレッジェーラ方式を採用した伝説のレーシングカーからインスピレーションを得たもの。だから、このクロノグラフモデルにはタキメーターが備えられている。そして“Superleggera”の刻印は、スーパーレッジェーラバッジと同じものを再現している。自動巻き、ハイテク セラミックケース、41㎜径 98万7000円　問／シャネル（時計） 0120-159-559

オーデマ ピゲのふたりの創業者のひとりの名を冠した「ジュール オーデマ・エクストラ シン」は、オーデマ ピゲのドレスウォッチの代表的存在。この新作は、自社製自動巻きムーブメントを搭載する厚さ6.7㎜の極薄型のモデルである。シンプルな2針に上質感漂うシルバー仕上げ。ピンクゴールドのケースと相まって、とてもエレガントな仕上がりとなっている。自社ムーブメントには、透かし彫りが施されたゴールド製の自動巻きローターやコート・ド・ジュネーブで飾られたブリッジなど、オーデマ ピゲ伝統の技術がふんだんに盛り込まれており、その様子はサファイアガラスのケースバックから見ることができる。自動巻き、18KPGケース、41㎜径 246万7500円　問／オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000

クラシカルなデザインのフレデリック・コンスタントに少し遊び心を加えた感のある“ハートビート”。ダイヤル側からムーブメントの1部が見えるデザインは、ブランドの代名詞ともいえる。このモデルは人気の「カレ ハートビート＆デイト」の世界限定版だ。腕に沿うような長方形のケースに、マザーオブパールのダイヤル、ロマンインデックスというクラシカルなスタイルに12時位置のハートビートがアクセントを加えた、フレデリック・コンスタントらしいモデルである。自動巻き、SSケース、47×30.7㎜ 19万9500円　問／ GMインターナショナル03-5828-9080

2004年、世界で初めてフルメタルクロノグラフ電波ソーラーという分野を切り開いたオシアナスは、進化を遂げ、多機能化とシンプルな操作性という相反する能力を同時に克服。薄型化にも成功し、「マンタ」へとつながっていく。昨年のデュアルタイムに続き、今年は“操作する喜び”をさらに追求し、ホームタイム、ワールドタイム、ストップウォッチの3つを同時に表示し、簡単な操作で切り替えられる、実用性、実行性の極めて高いモデルになっている。クォーツ、チタンケース、42.7㎜径 16万8000円　問／カシオ計算機 お客様相談室 03-5334-4869

1969年に発表した、ゼニスが誇るハイビート自動巻きクロノグラフ ムーブメント“エル・プリメロ”。このキャリバーは世界初の一体型自動巻きムーブメントというだけでなく、毎時36,000回という驚異的な振動数を誇り、1/10秒単位の精度を実現したものである。そのエル・プリメロを載せた「36,000VpH」に、今年は新しいダイヤルカラーが加わった。これまで限定モデルや38㎜のモデルにはあった69年のオリジナルダイヤルを、このモデルに復刻させており、3色カラーのインダイヤルがとても特徴的となっている。精悍なダイヤルデザインに、新たなカラーが加わり36,000VpHも一層充実してきた。自動巻き、SSケース、42㎜径 79万8000円　問／LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス 03-5524-6420

2010年に登場した当時“世界最薄の自動巻ウォッチ”の進化形となる“世界最薄のデイト表示付自動巻ウォッチ”である。デイト表示を付けながら、ケースサイズを前作より3㎜小さくしたうえで、ケース厚は6.36㎜。ムーブメントの厚さもわずか3㎜である。ピアジェがつくりだす機械式腕時計がエレガントなのは、薄いムーブメントの技術にある。技術力をベースにした、自在のデザイン力。これこそがピアジェの真骨頂であり、どのモデルにも共通したエレガントなたたずまいは、そこから生まれてくるのである。そして、このエレガントな腕時計には、袖口に引っかからないという特別な機能が備わっていることも付け加えておきたい。自動巻き、18KPGケース、40㎜径 281万4000円　問／ピアジェカスタマーデスク 0120-73-1874

オメガを代表するタイムピース「スピードマスター」。このモデルは1957年に発表された初代スピードマスターのスタイルを投影しつつ、2カウンターでシンプルに構成されている。3カウンターのイメージが強いスピードマスターだが、3時位置のインダイヤルに12時間の積算計と60分積算計を重ねて配置することで、2カウンターを実現している。ほかには9時位置にスモールセコンド、ベゼルにはタキメーターが配されている。また、オメガ独自の技術、コーアクシャル・キャリバーに初めてクロノグラフ機能を組み込んだ新しいムーブメントを搭載しており、その動きはサファイアクリスタル製のケースバックから見ることができる。自動巻き、SSケース、41.5㎜径 84万円　問／オメガお客様センター 03-5952-4400

2008年に本数限定で発売された「クラシコ39」を、直径40㎜にサイズアップした「クラシコ」が誕生し、今日に至っている。12年にユリス・ナルダン社傘下となったドンゼ・カドラン工房で職人の手によって1枚ずつ丹念に焼き上げられるエナメル・ダイヤル。その高温で焼かれるエナメルのダイヤルのことを“グラン・フー”と呼ぶことから、商品名となっている。艶やかな美しいダイヤルとエレガントな3針というシンプルなモデルである。自動巻き、18KRGケース、40㎜径 173万2500円　問／ DKSHジャパン03-5441-4515

1969年、世界の時計界に革命をもたらしたクォーツ式腕時計の名は「クオーツ アストロン」だった。そして、40年の歳月を数えた今日、またしても「アストロン」が腕時計を新たな次元へと導く。GPSソーラーウォッチがそれで、世界のすべてのタイムゾーンに対応し、ボタン操作ひとつで正確な時間を知ることができる、世界で唯一の腕時計なのである。そして、ソーラーパネルによる発電と徹底的な省電力化により、電池を交換しなくても動きつづけるのだ。クォーツ、ステンレスケース、48.2㎜径 23万6250円（2014年2月発売予定）　問／セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012

この「クラシック 5277」は、ムーブメントに新しいメインスプリングを採用することで、96時間のロング・パワーリザーブを実現している。メインスプリングには、極めてエコロジカルな新しいステンレススチール素材を用い、従来と同じ容量でありながら、それ以上のエネルギーを蓄えることを可能にしている。デザインは、ギョウシェを施したダイヤル、ローマ数字のインデックス、そしてブルースチール仕上げのブレゲ針と、ブレゲの伝統に則しており、極めてシンプルで、クラシカルである。パワーリザーブ・インジケーター の巻き上げ残量を示す「96」の数字だけが先進性を示す。手巻き、18KWGケース、38㎜径 201万6000円　問／ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211