「筋トレで人生が変わった」29歳男性のリアル 就職に成功し、彼女もできた

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適切な筋トレは見た目だけではなく、体にいいこと尽くめだという(写真:Kazpon/PIXTA)

「カッコよくなりたい」「体力の低下を防ぎたい」など、筋トレをする目的は人それぞれだ。 そして実際にやってみると、思わぬメリットを感じる人は多い。

「大げさかもしれないけれど、僕は筋トレで大きく人生が変わったと思っています」

当記事は、AERA dot.の提供記事です

今年4月から公務員として働く藤谷修介さん(29)は明るい表情でそう話した。

藤谷さんは1浪して国立大学の工学部に入学し、そのまま大学院に進学した。ところが研究でつまずいて2年間留年。なんとか修了したものの、就職できず既卒になった。

公務員を志望し、既卒1年目は国や自治体の採用試験を受けたが、書類審査や筆記試験は通過できるのに、集団討論や面接で必ず落ちる。「コミュニケーション能力に問題があるのでは」と悩んだ藤谷さんは、すでに公務員になっている先輩3人にスカイプで内容だけでなく話し方までチェックしてもらった。

衝撃の一言に愕然

「先輩たちから『まったく問題ない』と言われ、どうすればいいのかわからなくなって……。睡眠薬がないと眠れなくなるくらい悩みました」(藤谷さん)

全敗が決まった8月半ば、藁(わら)にもすがる思いで就活支援予備校の模擬面接を受けた。服装も立ち振る舞いもすべて本番と同じように再現。模擬面接を終えたとき、カウンセラーは衝撃的な一言を放った。

「第一印象がだらしない」

身だしなみには十分気をつけていた。顔や髪を清潔に保つのはもちろん、ワイシャツはクリーニングに出し、ズボンも毎回プレスしていた。ところが面接風景を撮影した動画を見ると、確かにだらしなく見える。

身長170センチで当時は体重70キロ。メタボではないが、幼い頃から運動嫌いで、体に締まりがなかった。公務員の面接はクールビズの期間に当たることが多いため、ジャケットやネクタイで隠すことができず、体形が丸見えだった。

「最初の10秒で勝負は決まると思ったほうがいい。体を引き締めるところから始めてみては」

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