25年ぶりに「おぼっちゃまくん」が再開したワケ 小林よしのりさんが表現する「生きる力」

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25年の時を経て、あの『おぼっちゃまくん』が復活した!なぜいま、再び連載を開始したのか?作者の小林よしのり先生がインタビューに答えてくれた(写真:週刊女性PRIME)

「ともだちんこ!」などの“茶魔語”で、子どもたちに大ブームを巻き起こした小林よしのりさんの『おぼっちゃまくん』が、なんと、大人向けバージョン『新・おぼっちゃまくん』として帰ってきた!

1984年に「月刊コロコロコミック」で連載が開始されたおぼっちゃまくん。アニメ化もされて、当時の子どもたちの大人気コンテンツとなった。

そんなおぼっちゃまくんで育った世代も、今や30~40代になる。

「出版社に届くアンケートハガキのほとんどが、30~40代の女性からで意外でしたね。わし、もしかしてモテ期? なんて思ったりして……(笑)。“ともだちんこ”なんて言っていたから、てっきり女子からはイヤがられているもの、と思っていました」

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

恥ずかしがっていたはずの女子も、今や「おぼっちゃまくんが好き!」と堂々と声に出して言えるほどに成長し、再来を待ちわびていたのだ。

実は最終回を描いていなかったというこの作品。今なぜ、続編を再開?

「おぼっちゃまくんは、子ども向けのマンガでありますが、大金持ちをテーマにしたバブルを風刺した作品でした。今、再び格差社会が訪れたので続編にとりかかりました」

自由に描きたいから文芸誌で連載

新・おぼっちゃまくんは登場人物の年齢はそのままで、「忖度(そんたく)」や「パワハラ」など現代を風刺する内容が炸裂(さくれつ)。掲載は、コロコロコミックではなく、なんと文芸誌! 幻冬舎「小説幻冬」に2018年4月から連載を開始し、第1巻は全7編が収録されている。なぜ、文芸誌に?

「大人向けのマンガ雑誌『コロコロアニキ』からも、お誘いがあったのですが、マンガ雑誌は自主規制が厳しいので断りました。また、毎月描きたいので月刊誌にしたい、と思っていたので、ちょうど幻冬舎から依頼があったものを引き受けることにしたんです」

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