仕事が速い人がやっている「スゴ技」ベスト3 成果にこだわる、外資系マネジャーの頭の中

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仕事が速い人は何が違うのか?(写真:kuro3 / PIXTA)
仕事を速くするスキルは、他の人から「見えにくい」「注意されにくい」ため、なかなか改善されないまま歳を重ねてしまう人も多い。
外資系企業のシニア・プロジェクト・マネジャーとして、200人のメンバーを抱える木部智之氏は、「自分より年上の人と仕事をする機会も多いが、効率のいいやり方を覚えないまま仕事をしている人が9割」と話す。一方で、速さを常に意識している人は、どんどん成果が上がるため、その差は累乗で離れていくという。自他ともに認める「スピード狂」である木部氏が実践してきた「スゴ技」ベスト3を紹介する。

 

仕事のスピードを速くしたい――。スピードを意識せず、仕事をしている人はいないでしょう。仕事が速ければ残業しないで帰れますし、上司からも評価される。何より、今の時代は速さ自体が仕事の価値として、プラスになる時代です。

でも、「仕事を速くしたいと意識している」ことと、実際に「仕事を速くする技術」を知っていることは全く別の問題。私が一緒に仕事をしているメンバー200人のうち、9割が「仕事を速くする技術」を知らないまま、30代、40代、50代……と歳を重ねてしまっています。

なぜでしょうか? それは「仕事が速い/遅い」という結果は誰にでも見えますが、「なぜ速いのか」「なぜ遅いのか」という途中のプロセスが見える化されないため、他の人から注意されにくいのです。例えばパソコンのショートカットキーを使っている人と使っていない人。ひとつの動作では数秒の差かもしれませんが、積み重なれば、その差はどんどん開いていきます。

年齢を重ねれば重ねるほど、周りの人から「もっとこういうやり方がありますよ」と指摘されることも減り、「行動の癖」「思考の癖」が“遅いモード”のまま、どんどん歳を重ねてしまう人も多いのだと思います。

反対に、仕事が速い人が実践しているスキルも、本人にとっては「あたり前」のものが多いため、共有されないままその差は累乗で開いていってしまうのです。実際、私も部下ができて初めて「えっ、そんなことしてるんですか?」と指摘され、自分がかなりの「スピード狂」であることを実感しました。それまでは、皆が自分と違うやり方をしていること自体、知りませんでした。

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