堀江貴文「忖度ほど危険なものはないと思う訳」 「人の気持ちがわかる」なんて大きなおごり

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堀江貴文さんの見方とは?(写真提供:SNS media&consulting)
日本初の民間ロケットの打ち上げに成功、最近はYouTuberとしても注目される堀江貴文氏。さまざまなイベントや、ゴルフなどの趣味に国内外を飛び回る堀江氏は、スキマ時間に触るスマホで仕事の指示を送っている。
「いかに時間を使わずに多くのものを生み出し、効率よく世の中に伝えるか」を徹底する堀江氏の「時間術」とは? 堀江氏が何よりも大切にする「時間」だけをテーマにした初の著書『時間革命』から一部を抜粋・再構成して紹介します。

「人の気持ちがわかる」なんて思わないほうがいい

「本音で生きる=自分本位に生きる」ということは、他人の迷惑を顧みずに、周りから時間を奪うこととイコールではない。

誰にでも「自分の時間」を生きる権利はあるが、「他人の時間」を奪う権利はない。そのラインを踏み越えてくる人間とは、徹底的に戦うか、完全に無視するかのどちらかしかない

かといってぼくは、「相手の気持ちを考えてから行動しろ」と推奨したりもしない。

ぼくは昔から「堀江は人の気持ちがわからないやつだ」とよく言われた。だが、そもそも人の気持ちなんてわかるものだろうか? むしろ、「私は人の気持ちがわかります」と公言できるようなやからに、ろくな人間はいないように思う。

「人の気持ちがわかる」なんて大きなおごりなのだ。

もちろん、表情や仕草・言動から、「この人は今、こう思っているのでは?」と想像するのは個人の自由だ。しかし、勝手にそれを信じ込んで突っ走る人物には、本当に迷惑する。

想像上ででっち上げた「人の気持ち」を基準に、行動を決める――いわゆる「忖度(そんたく)」ほど危険なものはないのである。

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