学歴不要!人生は「読書次第」で大きく変わる カリスマ堀紘一さんが語る

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堀紘一さんがすすめる「戦略的読書」とは?
あの渡邉恒雄主筆に見いだされて読売新聞社に入社。その後、三菱商事、ボストンコンサルティング社長を経て、55歳で「ドリームインキュベータ」を起業、同社を東証一部上場企業に育て上げた。カリスマコンサルタントとして名を馳せる堀紘一さんは、幼い頃からの“本の虫”。さまざまな本を読むことで目標を達成し、自己実現をしてきました。そんな堀さんの、仕事に効く戦略的読書術を初公開します。

教養を身に付け、一流の人間になるためには?

人生を楽しく生きるには3つの方法がある。ひとつは、「金持ちに生まれる」、もうひとつは、「有名人の子どもに生まれる」。詳しい理由は割愛するが、いずれも自分では決められないことだ。これは運命でしかない。なら、その他の大多数の人はどうやって人生を楽しめばいいのか。

そこで3つ目の方法として挙げたいのが、教養を身に付けて一流の人間になること。

教養を身に付けて一流の人間になるのに「氏」も「育ち」も関係ない。自分の努力で決まることだから、これは誰でもその気になればできること。そのために重要なのが、ほかならぬ「読書」なのだ。

本を読むのにはさほどお金はかからないし、公的な図書館を利用すれば、無料で本を読み、教養を磨くことだってできる。

勘違いしないでほしいのだが、教養の有無、一流であるかどうかに、学歴はなんら関係がない。いわゆる一流大学卒でも教養のない人はごまんといるし、三流大学卒でも一流の人間は大勢いる。その差を生む要因のひとつは、「どれだけ本を読んでいるか」という読書量の違いだと私は思う。

日本ではまだまだ学歴で人を判断する風潮が強いようだから、学歴偏重主義のバカバカしさについて改めて強調しておきたい。

諸外国における学歴とは、高卒なのか大卒なのか、大卒ならバチュラー(学士)なのか、マスター(修士)なのか、ドクター(博士)なのかの違いを差している。

どこそこの大学卒だから学歴が高いという風潮、つまり大学受験における偏差値で評価する日本の学歴のとらえ方は、諸外国とは大きく異なっていることを知っておくべきだ。だからといって諸外国の学歴に対する認識が正しいとは、私はこれっぽっちも思っていない。「学歴なんてクソくらえ」といってもいい。

学歴はくだらないものだが、「学」と「歴」の間に「習」という漢字を入れるとコペルニクス的転換が起こる。

次ページ学歴はくだらない。しかし学習歴は重要なものだ
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