ヤバい空き家問題、きっかけは相続だった!

隠れたキーワードは「昭和55年以前」

「管理面での心配事(複数回答)」を聞いた項目でも、「住宅の腐朽・破損の進行」が 51.5%と最も高くなっており、管理する側も最大の心配事となっている。管理面での心配事では、次いで「樹木・雑草の繁茂」が39.2%、「不審者の侵入や放火」が34.2%となっている。

空き家の過半数が「相続した」住宅

次に、調査時点で人が住んでいない戸建て空き家について、詳しく見ていこう。

その住宅を取得した経緯で「相続した」が52.3%と過半数に及んでいる点が注目される。次いで多いのは、「新築した・新築を購入した」で 23.4%、「中古住宅を購入した」で 16.8%だ。

これを建築年別に見ると、古いものほど「相続した」の割合が高く、昭和55年以前まで過半数の状態が続いている。相続した住宅が古いので住まなくなるのか、相続した住宅に住まないままなので空き家になるのかは定かではないが、「相続」による住宅が空き家と関係することが浮き彫りになったといっていいだろう。

画像を拡大
「その他の住宅」の住宅を取得した経緯(建築時期別、n=897(出典:国土交通省「平成26年空家実態調査」より転載)

居住するために取得するのではない「相続」で所有することになった住宅は、所有者やその親族が住まないのであれば、売却や賃貸、転用などで活用するべきだろう。しかし、それが古い住宅であるなどの理由で、売却などの活用が難しいとなって、住まないまま放置され、特に遠方や高齢などの理由で管理が行き届かない場合、腐朽・破損が進行する。

調査結果からは、こういった負の連鎖が見えてくるようだ。

こうした負の連鎖を招かないためには、相続する実家の処分については早めに家族で話し合い、活用する方法を考えることが大切だ。行政も力を入れている課題なので、活用が難しい住宅の場合でも、あきらめずに行政の窓口などに相談してみてほしい。

(文・山本 久美子)

●参考
横須賀市で空き家を強制解体、空家特措法では全国初(SUUMOジャーナル)
実家が空き家になると、毎年支払う固定資産税は高くなる!?(SUUMOジャーナル)

 

SUUMOジャーナルの関連記事
“食洗機 今後も利用したい”は5割以下。その不満点とは?
意外に多い?「南向き」以外を選ぶ人たちの理由とは
セックスレスを防ぐ 間取りのポイント

 

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 若者のための経済学
  • 内田衛の日々是投資
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人生100年時代の稼ぐ力<br>副業・資格で定年後も長く働こう

人員削減や年金不足問題など、将来収入への不安は募るばかり。会社に依存するのではなく、副業や資格を持つことで長く働くすべを身に付けよう。需要がグンと高まる資格、60代からでも食える仕事など、実践的な情報を満載。