ヤバい空き家問題、きっかけは相続だった!

隠れたキーワードは「昭和55年以前」

実態調査時点(平成26年11月~平成27年2月)では「人が住んでいる」という回答の割合が31.3%、「住んでいない」の割合は65.0%。人が住んでいない戸建て住宅のうち、別荘やセカンドハウスとして利用しているので普段住んでいないものが40.7%、賃貸・売却用で空き家のものが11.0%、「その他の住宅」が合わせて42.0%となっている。「その他の住宅」の内訳は、物置にしている(17.1%)、取り壊し予定(5.1%)、転勤・入院等長期不在(5.1%)、その他の利用していない空き家(14.7%)となっている。

「腐朽・破損がある」の割合が多い理由

また、実態調査の対象となった住宅のうち「腐朽・破損がある」割合は、全体で41.9%、人が住んでいる場合でも31.2%(人が住んでいないものは46.7%)と高い数値となっている。腐朽・破損は、「その他の住宅」で特に顕著で58.9%と半数を超える。

「その他の住宅」を建築時期別に詳しく見ると、半分以上で「腐朽・破損がある」のは昭和55年以前のもので、古くなるほど腐朽・破損がある割合が高くなる。昭和55年以前のもうひとつの特徴は、「腐朽・破損がない」が3割を下回り、20%台で低く推移している点だ。

昭和55年以前といえば、旧耐震基準(建築基準法の耐震性に関する基準が大幅に改正される前)の住宅となる。耐震性の問題とも関係しているのかもしれない。

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「その他の住宅」の腐朽・破損の状態(建築時期別、n=897)(出典:国土交通省「平成26年空家実態調査」より転載)
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