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あらゆる文化が交差する「知の拠点」へ。大東文化大学が建学から貫く「多様性の尊重」の価値とは

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大東文化大学 高橋進学長
  • 大東文化大学 制作:東洋経済ブランドスタジオ
創立110周年を迎える2033年に向けて「DAITO VISION 2033」を策定した大東文化大学。「文化で社会をつなぐ大学」をミッションに掲げた核心と、100年以上受け継いできた建学の精神「漢学振興・東西文化の融合」の現代的意義が形づくる大学の未来像とは。高橋進学長へのインタビューからひもといていく。 

多様性を尊重し、新文化の創造に注力

大東文化大学の前身である大東文化学院が設立されたのは、大正末期の1923年。急速に西洋の文化が浸透する中、漢学を中心とする東洋文化の振興を図ろうとする機運があった。

「その中で本学は、東洋文化を基盤としながら西洋文化を取り入れ、融合して新しい文化を創造することを目指してきました。約100年前の建学から多様性を尊重し、新たな価値を生み出そうとしてきたのです」

そう語る高橋進学長は、この姿勢は現代にも通じるものがあると続ける。

大東文化大学
学長
高橋 進
1983年、東京学芸大学卒業。85年、同大大学院教育学研究科保健体育専攻修士課程修了。2007年に大東文化大学スポーツ・健康科学部教授。23年より現職。専門はスポーツ科学。

「AIが急速に発達していますが、いくら時代が変わり技術が進化しても、多様性を認め、人間性と社会性を高めることは求められます」

これは「DAITO VISION 2033」で掲げたミッション「文化で社会をつなぐ大学」の核心でもある。単に知識を伝えるのではなく、学んだことが社会とどう結び付くかの気づきを促すことに留意している。

「災害が発生すると自律的にボランティア活動を行う学生が多いのは、そうした学びによって『社会をつなぐ人材』が育まれた成果だと考えています」

成長を実感できる「知の拠点」としての進化

また学問領域の本流だけでなく、そこから細かく枝分かれした視点もなおざりにせず、一人ひとり異なる関心を尊重する場となっているのも特徴だ。

「主体的な学びを深め、個々の可能性を引き出すことが重要だと考えています。学生が成長した実感をしっかりと持てるのが、本学の学びの特徴だと考えています」

このように多様な文化が交差する「知の拠点」で育まれるのが、「大東学士力」だ。これは社会で求められる総合力(※)を同大学が定義したもの。学部学科・学問領域の垣根を越えた学びの実現を目指すとともに、オンライン講義などデジタル技術を活用した新たな教え方・学び方を探求・実践して学習意欲や主体性を喚起している。

※「包容力・問題解決力・協働力・挑戦力・当事者意識」の5つの力

学生の就職や自己実現を支援する「DAITOキャリアプロジェクト(通称:キャリプロ)」は、その大東学士力を強化する取り組みの1つだ。キャリアセンターと協力企業が連携し、将来に向けた実践的な学びの場を提供する。

2025年度は大手スーパーマーケットの協力のもと、学生たちは「新商品アイスクリームの開発」に挑戦し、アイデアを企画・プレゼンした。単なる提案に留まらず、市場調査から味の調整、ネーミングやパッケージデザインまで、商品開発の全工程を体験。

コンペを勝ち抜いた企画「女子高生が部活後に友達と一緒に食べたいアイス」は、実際に商品化され2026年4月に販売された。課題解決力やプレゼン力を高め、卒業後も社会で生かせる実践力を手に入れることができる点も、本プロジェクトの大きな特徴といえるだろう。

また学ぶ環境を整備するため、キャンパスの未来構想も検討中だ。現在、1・2年次は自然豊かな埼玉・東松山キャンパス、3・4年次は都市型の東京・板橋キャンパスで学んでいるが、「知の拠点」の機能を高めるため、全学年が学べる環境整備も視野に入れている。

東京・板橋キャンパス
埼玉・東松山キャンパス

「多様性を尊重し、一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を推進することができているのは、創立時から100年以上にわたって建学の精神を受け継ぎ続けてきたからこそです。今後も多様な文化が交差する『知の拠点』であり続けるため、あらゆる面で進化を目指していきたいと思います」 

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