「趣味全開のリノベーション」で重要なのは、ぶれないテーマ、明確な世界観があること。TommyさんのXのアカウント名は、敬愛する「Tommy february6(川瀬智子)」さんにちなんで名づけたもの。部屋づくりの参考にしたのは、同アーティストの「SUGAR♡ME」のMV。
カラフルなスイーツやフードの雑貨、パステルカラーの家具やインテリア、ガーリーなファッション、仲間とのパーティーでの装飾などで構成された世界観を部屋にイメージしました。
また、色使いは、『グランド・ブダペスト・ホテル』『ダージリン急行』などで知られるウェス・アンダーソン監督の作品を参考にしています。これらおすすめ作品をデザイナーにも数本観てもらい、世界観をすり合わせたとか。
床や壁紙のカラーコーディネートは部屋の印象を左右する大事な要素。床や壁の色をベーシックカラーにして家具や小物をカラフルにして遊ぶのもひとつの手法ですが、Tommyさんは壁の色のコーディネートにこだわりました。
Tommyさんは、キッチン周りはレモンイエロー、リビング・ダイニングはパステルグリーン、ベッドがある洋室はピンクにするなど、機能別に壁の色を分けて、開放感を保ちながら空間を緩やかに仕切り、メリハリをつけています。
水回りもパープルなどかわいい色を採用していますが、色の種類はおさえて、家具の色も厳選して全体のトーンをそろえています。また、床や天井などに淡いグレーや白、アイボリーを使うことで派手すぎず落ち着いた印象を醸し出しています。
オープンなワンルームに皆と遊ぶ空間とプライベート空間をつくる
「誰でもいつでも遊びに来ることができて、僕がベッドで寝ていても、リビングのソファで友達が遊んでいられるようなおうちにしたかったんです。そこで友達が来て遊ぶ空間と、プライベート空間の2つに分けたいと思っていたんです。
ところが、空間を仕切ると狭くなるという問題が出てきました。そこで、思い切って壁をぶち抜いた間取りにしたんです。壁やドアをつくらない分価格を抑えられるし、エアコンが1台で全体を冷暖房できるし、やって良かったと思っています」
Tommyさんは48.84平米の2DKの間取りをワンルームに変更しました。水回りの位置はそのまま、和室と洋室の仕切り壁や開口部を取り外してリビング・ダイニング・キッチンのスペースを広げ、洋室とWIC(ウォークインクローゼット)のスペースを確保しました。
仕切りをなくしたことで視線が抜けて空間がより広く明るく感じられ、目指す世界観もつくりやすくなっています。一方で、ベッドがリビングから丸見えにならないようにしているため、友達が遊びに来ているときにTommyさんが寝ていても気にならないつくりになっています。
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【推し棚をつくれば楽しみが倍に】
