脱常識?家中カーペット暮らしは快適だった

実は誤解されていることも多い

もちろん2階の子ども部屋もカーペット敷き。勉強スペースの窓も「床」の暮らしを想定した低めの位置にある

ホコリや汚れ対策は? カーペット選びのポイントは?

中2階となった吹き抜けの居室。遊び心あふれた設計と、カーペットの効果で家中を飛び跳ねる子どもたち。「おうちが楽しくて仕方ない!」といった様子だ

カーペット暮らしがとても魅力的に思えてきたが、不安や疑問に思うのがホコリや汚れ対策。ということで、堀田さんにいろいろ聞いてみました。

――ホコリの対策はどうなのでしょうか?

「アレルギーはホコリとなって舞い上がった原因物質を体内に吸い込むことが発症の引き金となりますが、カーペット、特にウール素材はホコリを吸着するという優れた機能を持っています。繊維が吸着したホコリは、吸引力の強い掃除機で吸い取ればいいのです。フローリング床と比較して、ホコリが舞い上がりにくいという調査データもあります」

――食べこぼしや汚れはどうすればいいのですか?

「ウール素材はもともと撥水性能が高く、飲み物をこぼしても弾きます。その状態でおしぼりなどをトントンと叩いて吸い取りましょう。ゴシゴシこすると逆効果です。もしシミになっても、少しずつ“遊び毛”が出ることによって徐々にきれいになっていきます」

――やはりウール素材のカーペットを選ぶほうがいいのですか?

目の前でお茶をカーペットにこぼして実験。しばらくは弾いているので、その間に吸い取ると跡も残っていなかった

「住宅用には天然のウール素材のカーペットがおすすめです。ウールは表面の繊維がすり切れる”遊び毛”が徐々に出ることで汚れを取り除いていきます。美観を保ちながら長期間使用できるのがウール素材の特長です。一流のホテルは必ずウール素材のカーペットを使っているはずです。コスト的には化学繊維のものよりも高くなりますが、床の生活を楽しむのなら断然ウール素材ですね」

――ほかにもウールカーペットの魅力はありますか?

「ウール素材は湿気を吸収して徐々に放出する調湿機能をもっているので、ジメジメした梅雨の季節でもサラッとした感触で過ごせます。冬場の温かさよりも、ウールカーペットのよさをいちばん感じる季節だと思いますよ」

――カーペット初心者が始めるとしたら、どうすればいいでしょう?

「リビングをカーペット敷きにして“床の暮らし”を体験することがオススメですね。子育て中のファミリーや、ゲストを招く機会が多い家族にとっては、こんなに快適な床材はないと思われるはずですよ。いきなり一室全部を変えるのが難しければ、まずはウール素材のラグから始めてみてはいかがでしょうか?」

住宅選びでは間取りを気にしがちだが、実は床材の選択によっても暮らし方が大きく変化するということを再認識させられた取材だった。分譲住宅ではフローリングの素材やカラーを選択できるプランもあるが、カーペットも選択肢のひとつに考えてみるといいと思う。物件によっては床材にカーペットを選べなかったり、追加料金がかかったりすることもあるだろうが、カーペットならではの暮らし方がきっと得られるだろう。

(文・写真撮影:井村幸治)

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