NHKの井上次期会長、受信料制度「できるだけ持続可能に」…報道は「忖度すること自体が根幹を損傷する」

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記者会見で受信料に関する質問に答える、NHK新会長に就任する井上樹彦副会長(9日、東京都渋谷区で)=青木瞭撮影

NHKの次期会長に任命された井上 樹彦たつひこ 副会長(68)が9日、東京都渋谷区のNHK放送センターで記者会見を行い、「社会環境が大きく変わる中で、公共メディアとして正確な報道、豊かなコンテンツをあまねく全国に届ける使命は全く変わらない」と抱負を語った。

18年ぶりの内部昇格となる井上氏だが、「生え抜きに特別アドバンテージがあるわけでなく、誰が(会長を)やっても大変だと思う」と述べた。財政難の中、「人材や財源を確保し、受信料収入の下げ止まりを何としても実現する決意でいる」と力を込めた。

また報道のあり方について「正確で公平公正な報道が生命線」とし、「(政権などに) 忖度そんたく すること自体が根幹を損傷する。NHKにはいろいろな意見が届くが、それにより報道がゆがめられたことはなかった。そこだけはしっかり守りたい」と語った。

一方、テレビなどの所有者が契約義務を負う受信料制度に対しては、「テレビからほかの伝送路に移ろうと、国民に等しく負担していただく方針はこれからも変わらないと思う。インターネットが主体の時代でも、根幹はNHKの情報が必要だと思ってもらわないといけない。そのために努力し、受信料制度もできるだけ持続可能な制度にしていきたい」とした。

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