「オラオラ系上司」の時代は、もう終わった 今、求められる新たなグローバルリーダー像

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オラオラ系の上司はもう古い?!(写真:wavebreakmedia / PIXTA)

人を高く評価する場合、大きく分けると「いい人」「できる人」に分かれるように思う。パッと見た時の印象で、「ああ、優しいな、いい人だな」と感じさせる“好かれるタイプ”の人と、「この人はできるな、頭が切れるな」と思わせる“畏怖されるタイプ”の人の2つだ。

たいていの人はどちらか一方の印象が強く、たまに、どちらでもなかったり、まれに両方の資質を兼ね備えていたりする人もいる。周囲の人に、自分は「いい人か、できる人か」を聞いてみるといい。案外、誰もが自分に対して同じ印象を持っていることが多く、驚くはずだ。

どちらのタイプにも強みがある

どちらのタイプにも強みがあり、弱みがある。ただ、こと、企業の「出世街道」(なんて昭和レトロな響き!)、つまり、企業の昇進レースで、勝ち上っていく人は、この「できる」タイプが多い。正確に言えば、「できるように見える人」「できそうな人」で、必ずしも「できる」わけではないことも多いのだが、筆者の20年のサラリーマン生活の中で、巡り合った「出世する人」の95%がこちらのタイプの人だった。

企業トップにも同じような傾向がみられる。筆者がこれまで出会った1000人以上の社長の中で、「ああ、この人はいい人だな、温かい人だな」と感じた人は100人に満たないかもしれない。たいていは「エラそう」だったり、「冷たい」オーラをまとっている。特に、強烈な個性を持ったカリスマ経営者と言われる人たちの中には社内外から恐れおののかれる「非情」なトップも少なくない。

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