家を買っても釘が打てない!日本の住宅の謎

背景には供給側の事情が……

物件のコンセプトは「暮らしを編集する」。特徴は、3つのデザインタイプの部屋から選べたり、壁にペイントを施し自分らしくできること、そして棚などが打ち付けられるよう合板下地を入れた壁があることだ。

家を買っても、壁に釘が打てない!?

これからのマンションのあるべき方向性を熱く語る馬場さんが、いちばん熱く語った(と筆者には思われた)ところ、それは「家の壁に釘が打てない問題」だ。

多くのマンションの壁は壁紙が貼ってありその下は釘が止まりにくい石膏ボードになっている。もちろん、石膏ボードアンカーといわれるもので釘を固定したり、下地が入っている箇所を探すツールなどを使えば、棚などの取り付けもできなくはない。しかし、止めやすいところを探す手間がかかったり、思いどおりの場所に設置できないことも多い。

なぜそうなっているのか? 「石膏ボードや一般的にマンションでよく使われる壁紙は材料費が安いし、施工の手間が少なく扱いやすいなどのメリットがあります。また、壁紙自体が少し凹凸のあるものだと多少のキズなら目立ちにくくなるということでよく使われているのだと思います。しかしそれはあくまでも供給者側の論理」(馬場さん)

そこで今回、壁については石膏ボードの下に合板を入れ、釘を打ちやすくするとともに、壁紙ではなくペイントにした。ペイントの方が暮らしながら壁の色を変えたり、釘の後を修復したりしやすいためだ。

次ページカスタマイズを望む人も多い
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 夢を諦めない「脱会社員の選択」
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT