家を買っても釘が打てない!日本の住宅の謎

背景には供給側の事情が……

物件のコンセプトは「暮らしを編集する」。特徴は、3つのデザインタイプの部屋から選べたり、壁にペイントを施し自分らしくできること、そして棚などが打ち付けられるよう合板下地を入れた壁があることだ。

家を買っても、壁に釘が打てない!?

これからのマンションのあるべき方向性を熱く語る馬場さんが、いちばん熱く語った(と筆者には思われた)ところ、それは「家の壁に釘が打てない問題」だ。

多くのマンションの壁は壁紙が貼ってありその下は釘が止まりにくい石膏ボードになっている。もちろん、石膏ボードアンカーといわれるもので釘を固定したり、下地が入っている箇所を探すツールなどを使えば、棚などの取り付けもできなくはない。しかし、止めやすいところを探す手間がかかったり、思いどおりの場所に設置できないことも多い。

なぜそうなっているのか? 「石膏ボードや一般的にマンションでよく使われる壁紙は材料費が安いし、施工の手間が少なく扱いやすいなどのメリットがあります。また、壁紙自体が少し凹凸のあるものだと多少のキズなら目立ちにくくなるということでよく使われているのだと思います。しかしそれはあくまでも供給者側の論理」(馬場さん)

そこで今回、壁については石膏ボードの下に合板を入れ、釘を打ちやすくするとともに、壁紙ではなくペイントにした。ペイントの方が暮らしながら壁の色を変えたり、釘の後を修復したりしやすいためだ。

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