年収の10倍!高騰する東京マンション事情

もう手が届かないのか?

一方、築10年の中古マンションの平均価格(70m2換算)を平均年収で割った年収倍率は、全国平均で4.92倍。2014年の価格上昇を受けて、前年より0.34拡大した。首都圏、中部圏、近畿圏ともに年収倍率は拡大し、買いにくさが増すことになったが、新築に比べた割安感は維持する結果となった。

中古マンションの年収倍率で7倍を超えたのは、東京都(7.61倍)、京都府(7.27倍)、沖縄県(7.08倍)。沖縄県は、新築で7.72倍、中古で7.08倍なので、新築と中古で買いやすさにあまり差がないことが分かる。

●都道府県別 築10年中古マンション価格の年収倍率(出典:東京カンテイ「都道府県別 新築・中古マンション価格の年収倍率2015」より抜粋)
全国平均 4.92倍
首都圏 6.28倍(埼玉県5.41倍、千葉県5.26倍、東京都7.61倍、神奈川県6.38倍)
中部圏 4.19倍(岐阜県3.70倍、静岡県4.74倍、愛知県4.63倍、三重県3.63倍)
近畿圏 5.46倍(滋賀県5.12倍、京都府7.27倍、大阪府5.14倍、兵庫県5.97倍、奈良県4.03倍、和歌山県5.28倍)

自分の年収と販売価格をよく比較しよう

年収倍率が10倍を超えた東京都で、一般のサラリーマンが新築マンションを買うのは難しいということになるのだろうか? まずは、今回紹介した年収倍率は年間の平均値という点を考慮してほしい。

たしかに、マンション用地や建設費の上昇で、新築マンションの価格は上昇傾向にある。東京オリンピックや北陸新幹線で注目されたり、観光などで人が集まるエリアは、人気があるため新築マンションの価格も上昇している。近年は、東京の都心部や湾岸エリアでマンション価格の高騰が指摘され、海外からの投資目的の購入も、これに拍車をかけている。中古マンションも呼応して、こうしたエリアでは大きく値上がりしている。

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