蚊取り線香は、なぜ「渦巻き」になったのか

「金鳥」担当者に聞く、あの形状になった理由

――最初の蚊取り線香は棒状だったとは! それでは、いつからあの渦巻きの形になったのでしょう?

棒状の蚊取り線香は、40分程度で燃えつきるという弱点がありました。細いため煙が少なく、2~3本同時に燃やす必要があったのです。長くすると折れる心配もあり、運搬に不便ということも。そこで、創業者夫人が、長時間燃焼させるために線香を太く長くして“渦巻き型”にすればいいというアイデアを思いつきました。生産方法など試行錯誤の末、着想から7年後の1902年に、渦巻き型の蚊取り線香を発売することになったのです。

子どもやペットへの影響は?

――夫人はアイデアウーマンだったんですね。蚊取り線香を使用するときに気になるのが煙ですが、もくもく焚いたとき、子どもやペットには影響はないのでしょうか?

哺乳類など恒温動物には安全性の高い殺虫成分ですので、お子様やペットがいる場所で使用していただいても問題ありません。ただ、蚊取り線香の煙で、目や喉などを痛める方もいるので風通しのいい場所で使用してください。ちなみにカブトムシなどの昆虫は、蚊と同じように効いてしまいますので、同じ空間での使用はやめてください。

――蚊取り線香が人には安全なものだということはわかったが、古くからある渦巻きタイプと液体タイプ、どちらの方が効果があるのでしょう?

『金鳥の渦巻』は、風通しのいい場所での使用に最適です。蚊取り線香は煙が殺虫成分を運ぶキャリアになり、拡散性が高いので、たとえば窓を開け放しているお部屋・庭先、お外での使用に適しています。一方、『水性キンチョウリキッド』は煙がでませんので、密閉度の高い室内での使用に最適です。

場所によって使い分けるのがよさそうだ。蚊取り線香誕生の裏に、創業者夫人あり。蚊取り線香というアイデアに感謝しつつ、虫刺されに気を付けて今年の夏を乗り切りたいものだ。

(文:池谷梢 /企画・エフェクト)

 

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