「仕事が休めない」と嘆く人が陥る負のスパイラル 「休んだら迷惑かかる」は思い込みかもしれない

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不安になってしまうのは誰にでもあること。不安と向き合うための基本を3つ、紹介します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
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「毎日、イヤなニュースばかり……」「病気になるのが不安……」「失敗したらどうしよう……」
不安になってしまうのは誰にでもあることです。不安を感じたときは、まずは冷静になって「本当に不安に思うべきことは何か」を見極めることが肝心です。そして、適切な行動を見つけていく必要があります。
不安に負けない気持ちの整理術 ハンディ版 (特装版)』より一部を抜粋し再構成のうえ、不安と向き合うための基本を3つお届けします。
1、「休んだら迷惑がかかる」は単なる思い込み
★まじめな人ほど「休めない」と思い込みがち。
★社員の1人や2人が休んでも業務はストップしない。
★組織は1人の力で成り立っているわけではない。

まじめな人が陥る「休めない」のワナ

今の日本では多くの人が忙しい生活を送っています。目の前にやるべきことが山積みとなり、それを必死にこなしている人も多いことでしょう。

例えば会社の中では、まじめな人ほど「休めない」と考えがちです。

毎日忙しく働いている人に「ちょっとは休んだらどうですか?」などと言うと「いや、僕が休んだら仕事がストップしてしまい、ほかの部署にも迷惑がかかります」と反論を受けます。

まじめな人は、体がつらくても、精神的に追い込まれていても、無理して働きます。

彼らは休暇を取ろうとか、部下や後輩に仕事を任せて自分の負担を軽くしようとは考えません。仮に考えたとしても「やっぱり自分でやらなければ」などと思い直すのです。

厳しいノルマの中で、仕事に追われていると「休めない」という思い込みが生まれます。「たまには休まないと心身ともにつぶれてしまう」という、ごく常識的な判断ができなくなってしまうのです。

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