ビル・ゲイツが絶対に崩さない「過去のとらえ方」 1986~1999年、起業から大成功を収めた頃の生声

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ビル・ゲイツ
マイクロソフト創業者にして世界的富豪、慈善家のビル・ゲイツ氏(写真:Michael-Nagle/Bloomberg)
誰もが知る成功者として有名なあの人も、ひとりの人間として、悩み、もがき、ときには本音、弱音、ジョークをぽつりともらすことがある。ときに、そうした等身大の言葉はどんな美辞麗句よりも力をくれるはずだ。
今回取り上げる人物は、マイクロソフトの創業者にして、億万長者、世界的慈善家として知られるビル・ゲイツ氏。自身のブログやインタビューなどで彼が自ら語った「生声」を収録した『ビル・ゲイツの生声』より、創業、事業拡大に成功した時期の言葉をお届けする。

決断したら迷いは一切捨て去るべき

<1986〜1995年 《切り拓く》
学生時代の仲間とともにマイクロソフトを立ち上げ、ビジネスを徐々に拡大>

真に優れたソフトウェアとは、一個人がそのプログラムがどう機能するか完全に理解できるものです。そのためには、そのプログラムを心から愛し、驚くほどシンプルに保つように集中しなければならないのです。
――『Programmers at Work』 1986年


子どもがパソコンにはまったとしても、テレビを見るよりかはずっとましなはずです。少なくとも、その子は意識の中で何かを選択しているのです。
――『Programmers at Work』 1986年


過去を悔やんでいる暇などありません。もう決断したのなら、迷いは一切捨て去るべきなのです。(中略)覚悟を決めて前向きな姿勢で取り組むことこそ、うまくやるために欠かせない要素なのです。
――『フォーブス』誌 1994年2月28日


恐怖心とは、あなたを導くものですが、それは潜在的なものでなければなりません。私も潜在的な恐怖心を持っていて、常日頃から失敗についてよく考えています。
――『Playboy』誌 1994年7月


優れた組織とは、関係者が深く関わっているものです。
それはどんな努力にも言えることでしょう。
私は人を批判しません。アイデアを批判するのだ。
時間の無駄に感じられたり、不適切だと思ったら、すぐに指摘します。
その場で、リアルタイムに。
だから会議中にもしょっちゅう「そんなばかなアイデア、聞いたことがないよ」なんて発言したりするのです。
――『Playboy』誌 1994年7月

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