自分の「強み」と「弱み」知ることで何が変わるか 鳥谷敬氏が語る「移籍で知った強さと弱さ」

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ビジネス的視点・思考を持ってプロ野球生活を送った鳥谷氏の、ビジネスで生かせるメソッドを紹介(写真:平野司)
プロ野球の阪神、ロッテで活躍し、1939試合連続出場(プロ野球歴代2位)、遊撃手として667試合連続フルイニング出場(歴代1位)など数々の記録を残した鳥谷敬氏。「野球は仕事」「プロ野球に就職する」と、ビジネス的視点・思考を持ってプロ野球生活を送った鳥谷氏が説く、ビジネスで生かせるメソッドとは?
本記事では、18年にわたるプロ野球人生で培った、自己肯定感を高める35のメソッドを掲載した鳥谷氏の書籍『他人の期待には応えなくていい』から一部抜粋・再編集してお届けします。

出場機会を失って見えたもの

プロの世界に入ってすぐに試合出場機会に恵まれた。プロ2年目の2005年から2017年までの13シーズンは全試合に出場し、遊撃手としては歴代最長となる667試合連続フルイニング出場も記録した。

決して傲慢な思いで口にするわけではないけれど、この時期は「試合に出るのが当然だ」という思いで過ごしていた。

しかし、タイガース時代の晩年、そして2020年から移籍したマリーンズ時代になると、スタメンでの出場機会は減り、試合途中で代打起用されたり、守備固めでの出場となったり、時には代走を任されることもあった。また、二軍行きを命じられて40歳を過ぎてから、18歳、19歳の若手選手たちと一緒に炎天下で試合に出ることもあった。

いずれもタイガース時代には経験したことのない出来事だった。

しかしその結果、それまでに気づかなかったこと、まったく考えなかったことをいろいろと考える機会に恵まれた。

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