30歳「日本語で歌うアメリカ人」の彼が掴んだ天職 17歳で来日し、歌番組で注目されメジャー歌手に

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日本を中心に活躍し、2023年でメジャーデビュー10周年をむかえる、ニコラス・エドワーズさん(筆者撮影)
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これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむが神髄を紡ぐ連載の第107回。

オレゴンから日本に来たミュージシャン

ニコラス・エドワーズさん(30)は日本を中心に活躍するアメリカ人のミュージシャンだ。今年2023年で、メジャーデビュー10周年をむかえる。

2019年に発売された『うわノそら』など6枚のアルバムが発売されているが、基本的にすべて日本語の歌詞の歌であり、すべてニコラスさんが作詞している。

2019年からはYouTubeで『ニックちゃんねる』を開設。

アメリカ人であるニックさんから見た日本のいいところ、日本とアメリカの違い、日本人の世界に対する勘違い……など日本人ではなかなか気づけない話題を、優しく解説している。

『日本在住が長すぎて受け付けなくなったアメリカ文化 5選』は215万回再生、『進む日本人化… アメリカ人が日本に10年住んで変わった5つのこと!』は194万回再生と、バズっている動画も多く、チャンネル登録者数も11万人を超えている。

ニコラスさんが生まれ育った場所は、アメリカ合衆国オレゴン州。どのような軌跡を経て、ニコラスさんは日本で活動をするようになったのか? いつもYouTubeを撮影しているという、所属事務所で話を聞いた。

ニコラスさんは、アメリカの西海岸にあるオレゴン州に生まれた。筆者はオレゴンと聞くと、子どもの頃に見た『オレゴンから愛』をすぐに思い出した。両親をなくした少年が、アメリカのオレゴン州の大自然の中で成長していく物語だった。

とにかく壮大な光景に、目を見張ったのを覚えている。

「『オレゴンから愛』のことはたまに言われます。番組の印象と変わらない場所に住んでいたと思います。僕の家は森の中にポツンと建っている家で、隣の家まで5km以上距離がありました。

昨年のクリスマスに久しぶりに帰省したんですが、スキーに行くついでに山脈を越えて、広がる砂漠に立ってみたんです。地平線から朝日が昇ってくる壮大な風景を見て、感動しました。オレゴンに住んでいるときには、なんとも思わなかったんですけど。日本ではなかなか地平線は見られないですから、一度は見てほしい雄大な光景ですね」

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