鳥谷敬氏「体の使い方で一番重要なのはお尻」 体の筋肉の7割を占めるお尻を鍛えると変わる

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鳥谷敬
阪神タイガースなどで活躍した元プロ野球選手の鳥谷敬氏が40歳まで現役を続けられた背景には、体の使い方や食事方法があったという(撮影:尾形 文繁)
阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズで18年間活躍した元プロ野球選手の鳥谷敬氏。ショートという負担の大きいポジションを40歳まで守り続け、13シーズン連続全試合出場や2千本安打などの大記録を打ち立てた陰には、つねにベストパフォーマンスを発揮するための徹底した「体づくり」があったという。
その鳥谷氏が実践してきたトレーニングや食事管理、メンタルの整え方などを「鳥谷メソッド」として1冊に集約したのが、新刊『疲れない体と不屈のメンタル』。本書でも紹介している効率的な体の使い方やバランスの整え方、平常心を保ち続けるメンタル管理の手法などを聞いた。

40歳まで現役を続けられた理由

──体づくりや生活習慣、メンタルの整え方に関する著書を出そうと思ったのは。

私自身、体も大きくなく、飛び抜けた才能に恵まれたアスリートではありませんでした。そのような私が18年間プロの世界でやってこられたのは、派手ではないけど走攻守にわたってコンスタントに成績を残し続けたこと。そして、何より「故障しなかった」ことだと思っています。そのために、つねに自分の体と向き合いながらトレーニングや食事、メンタルなどの自己管理を徹底してきた自負があります。

その体づくりのメソッドをわかりやすく伝えることで、一般の方の健康づくりにも役立てていただきたい。その思いから本書を出版するに至りました。

──その「体の使い方」について、本書では特に「お尻」の重要性を強調していますね。

体のある部分を中心に、ムチのように「しなり」を使うと、少ない力でパワーを最大化することができます。その「ムチの中心」に当たるのが「お尻」です。体の筋肉の約70%は下半身に集中しています。その中でもとりわけ重要な役割を担っているのがお尻の筋肉。そのお尻を歩く時も走る時も意識することで、余計な力をかけずに体を動かすことができます。疲れにくく、ケガの防止にもつながります。

逆に、前ヒザや四頭筋、ハムストリングスに余計な力が入ると、お尻のムチのしなりをうまく使うことができません。それどころか、筋肉痛や関節痛の原因にもなります。

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