2組はほぼ新人「紅白」K-POP勢が突如躍進した背景 ガールズグループ3組それぞれの魅力に迫る

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ルセラフィム、宮脇咲良
紅白に出場が決まった韓国のガールズグループ、LE SSERAFIMのメンバーには元HKT48の宮脇咲良もいる(写真:アフロ)

年末恒例のテレビ番組『NHK紅白歌合戦』(以下、紅白)の第73回出場歌手が発表された。K-POP勢で選ばれたのはTWICE(トゥワイス)を筆頭に、IVE(アイヴ)、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)の3組。しかもすべてガールズグループだったことに驚いた人はかなりいただろう。

今回の紅白は、ほかにも韓国の敏腕プロデューサー・J.Y.Parkが手掛けたNiziU(ニジュー)や、韓国の人気オーディション番組の日本版出身のJO1(ジェイオーワン)など、K-POPに縁のあるアイドルたちが出場を決めた。

このように近年のK-POPは、日本の音楽マーケットにも大きな影響を与えるようになっている。前述の3組がセレクトされたのも、(女性ばかりなのはたまたまだと思うが)同ジャンルの国境を越えた人気と勢いを考慮した結果であるといえそうだ。

 TWICEは音楽面の変化に注目

すでに海外での実績を持つ9人組・TWICEの出場は、音楽ファンであれば誰もが納得したに違いない。2015年に登場した彼女たちは、明るく元気なイメージを前面に出したビジュアルとサウンドで人気を集め、瞬く間にスターダムへ。2017年には日本にも本格的に進出して、10代の女性を中心に熱狂的なファンを増やしている。

グループとしての在り方に共感を覚える人も多い。通常は長く活動すればするほどメンバーの脱退や交代がありがちなものの、彼女たちはデビューから現在まで一切変わらず。しかも身体・精神面での不調があっても、互いにカバーしあいながら続けてきた印象がある。最近も全員そろっての契約更新が大きく報道されるなど、仲の良さ・絆の強さも支持を集める理由となっているようだ。

TWICEの場合、ここ数年の音楽面での変化も見逃せない。チアリーディング風の掛け声を取り入れたポジティブな音作りでヒットを連発してきたが、よりアーティスト性を高めたいとの思いもあってか、2019年あたりから自身の思いを込めた歌詞が目立つようになってきた。

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