節約したのに貯まらない人が知らない貯金の基本 毎月支払額が決まってる固定費削減がオススメ

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お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければなりません。まず、支出の内容には「固定費(固定支出)」と「変動費(変動支出)」の2種類があるということを覚えましょう(写真:years/PIXTA)
岸田政権が「貯蓄から投資へ」の大綱を発表し、金融教育の開始やつみたてNISAの見直しなどが進められています。しかし、安易に投資に手を出すと、お金を増やすどころか、お金を減らすことにもなりかねません。まずはお金の基礎力である「貯める力」を身につける必要があります。
本稿では、『90日で「貯める力」をつける本』より一部を抜粋のうえ、支出を抑える方法をご紹介します。

ケチケチ節約術より固定費カットが早道

お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければなりませんね。まず、支出の内容は2種類あるということを覚えましょう。毎月支払額がきっちり決まっている「固定費(固定支出)」と、月に応じて支払額が変わる「変動費(変動支出)」です。

◦固定費:家賃、生命保険料、携帯代、など。
◦変動費:食費、光熱費、など。

残念なことに、ほとんどのみなさんは固定費を気にしません。毎月一定の金額がごっそり消えていくのに、減らせるなんて思ってもみないのです。

逆に、やりくりで低く抑えられるかもしれない変動費にばかり目がいきがちです。よく雑誌などに載っている節約ややりくり術というのは、食費や光熱費などの、金額が毎月変わる変動費部分に取り組むことなのです。やりくりの出来に左右されるのですから、安定した効果は望めませんよね。

一方、固定費は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴います。裏を返せば、固定費はカットしないかぎり、あなたから永遠にお金を搾取しつづけるものだともいえます。

ちなみに、使わなくても必ず支出が発生する携帯代とか、インターネットの使用料も、固定費として意識する必要があります。

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