「部下が育たない上司」は接し方の基本を知らない 上司としての役割を「演じる」ことで部下を伸ばす

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上司はどのように部下と向き合えばいいのでしょうか(写真:ヤシの木/ PIXTA)
「部下がなかなか成長しない」「自発的に行動しない部下が多すぎる」「最近の部下は何を考えているのかわからない」など、若手社員の育成に悩んでいる上司は少なくありません。部下が成長しないのは、時代とともに部下が変わっているのに、上司が変わっていないから。「イマドキ」の部下を伸ばすには、上司も「イマドキ上司」でありましょう。
『イマドキ部下を伸ばす7つの技術』の著者であり、実際に若者(現役高校生、大学生、新入社員)を指導する福山敦士さんが、「イマドキ部下」の特徴とイマドキ上司について解説します。

イマドキ部下に合わせて上司の変化が必要な理由

過去の自分の経験を踏まえ、指導をきちんとしているはずなのに部下が成長しない。そんな悩みを抱えているのなら、「過去の自分の経験にとらわれている」かもしれません。

「最初の1年間は見習いをするべきだ」

「上司の言うことは絶対だ」

「わからないことは自ら聞くべきだ」

ひと昔前であれば、それが普通だったことでしょう。ですが、現在は、「この仕事、自分は向いていないかも」「この職場、自分には合わないかも」と思えば、容易に転職する時代です。

上司の言うことに対しても、意見することがマナーだと教えられている場合もありますし、わからないことがあったら、ウェブで検索して調べるのが当たり前。YouTubeなどで直属の上司よりもわかりやすくビジネスを教えてくれるコンテンツもたくさんあるため、上司に聞かなくてもかまわないのです。

また、個性が重視され、多様化が当たり前という時代の流れもあり、好きなこと、得意なことにフォーカスして仕事をすることがスタンダードになりつつあります。

部下の持つ能力、経験も多様化してきています。新卒社員でも皆さんのときとは、知識や経験値が異なる場合も少なくありません。

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