東大受かる家庭と落ちる家庭、「育て方」の決定的差 「お受験ママ」で成功するのは中学受験まで

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漫画「ドラゴン桜」のワンシーン
「自分はできるはずだ」と確信を持って取り組めるかが勝負です(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第34回はカルペ・ディエムに所属する現役東大生の黒田将臣氏が、東大生の親に多くみられる、子どもの育て方の特徴について解説します。
この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

「お受験ママ」が通用するのは中学受験まで

東大生の親には、どんな人が多いと思いますか。東大に合格するような家庭だから、子どもの勉強にたくさん口を出して、成績が下がったら怒る……そんな家庭を想像する人が多いのではないでしょうか。

首都圏では受験に対する熱が年々高まっており、「お受験ママ」なんて言葉のとおり、親が子どもの勉強に大きく介入し、成績に対して一喜一憂する家庭が多くなっています。

しかし、そんな「お受験ママ」の家庭が成功するのは、せいぜい中学受験まで。東大受験する家庭の親の中には、「お受験ママ」の家庭ってすごく少ないんですよね。むしろおおらかで、受験勉強に限らず、生活面も含めてあまり人に対して怒らないような、優しくて穏やかな親を持つ子が合格している場合が多いです。

それはいったいなぜなのか、今日は解説したいと思います。まずは『ドラゴン桜』で、生徒を激励する桜木先生のシーンをご覧ください。

(外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

漫画「ドラゴン桜」
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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