3年ぶりリアル開催「CEATEC」知られざる裏の役割 「デジタル人材」の育成・獲得にあの手この手

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2019年のCEATEC
最新ITの展示会であるCEATEC(シーテック)は2019年(写真)以来のリアル開催となる(写真:ブルームバーグ)

最新ITの展示会であるCEATEC 2022が、10月18日から21日までの4日間、千葉市幕張の幕張メッセで開催される。過去2年間は完全オンライン開催で、幕張メッセで開催されるのは3年ぶりだ。

10月1日~31日の期間はオンライン展示ブースを開設しており、コンファレンスへのオンデマンド配信での参加が可能。CEATECとしては、リアルとオンラインを組み合わせた初のハイブリッド開催となっている。

初出展が半数近くを占め、新たな姿に

出展社数は562の企業/団体となり、前回、幕張メッセ会場で開催した2019年の787企業/団体に比べると3分の2程度に減少しているが、初出展は266企業/団体と半数近くを占め、コロナ禍を経て、新たな顔ぶれでのCEATECの姿が見られることになる。

実際、主催者の電子情報技術産業協会(JEITA)が、CEATEC 2022の目玉展示と位置づけているパートナーズパークには、クラウドサービスのアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)が18社の企業とともに出展し、さまざまな業種にわたるクラウドを活用した共創事例を展示する予定である。

また、メタ(旧フェイスブック)は、同社を中心にした20社以上の企業が参加する「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」として出展。展示会内の展示会というユニークな方法で、話題のメタバースの世界を紹介することになる。これまでのCEATECにはなかった展示内容が注目を集めそうだ。

20年以上の歴史を持つCEATECは、日本の企業などが誇る最新デジタル技術や製品、サービスを一堂に展示するイベントとして定着しているが、そうした表の役割とは別に、裏では時代に合わせた変化を遂げてきた。

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