かっぱ寿司、「地下労働の都市伝説」が再燃のワケ 社長逮捕の危機的状況も、ネットではミーム化

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かっぱ寿司の看板
社長逮捕の危機的状況のなか、ネット民は「かっぱ寿司」をおもちゃにネタツイート。その納得の背景とは?(撮影:編集部)

先月30日、かっぱ寿司を運営する、カッパ・クリエイトの田邊公己社長らが、不正競争防止法違反の容疑で、警視庁に逮捕された。田邊容疑者は、以前ライバル店「はま寿司」の親会社であるゼンショーホールディングスに勤め、はま寿司自体の取締役も務めていた。その後、カッパ社の顧問となった(2021年7月に社長就任)が、その前後に、古巣の営業秘密を不正に持ち出したのでは、との疑いが持たれている。

東京地検は10月2日、田邊容疑者らとカッパ社を書類送検。3日に山角豪取締役が、新たに代表取締役になると発表された。なお山角氏は、カッパ社と同じコロワイド系列で、回転寿司やステーキ店「アトム」の代表取締役でもある。

と、ここまでは、ごく真面目な経済記事だが、SNSに目を向けると、ちょっぴり様相が異なる一面があった。

かっぱ寿司に、捜査が入る——と聞いて、ついに「あの秘密」が明かされるのかと、話題になっていたのだ。

というわけで今回は、かっぱ寿司をめぐる「都市伝説」について、ネットカルチャー的な視点から、読み解いていこう。

かっぱ寿司をめぐる都市伝説

やれフェイクニュースだ、ファクトチェックだと話題になりがちな昨今だが、渦中の「かっぱ寿司」にも、長年にわたって真偽不明な怪情報が出回っていた。それは、

ーーかっぱ寿司では、すし製造の労働力として、店舗地下の工場で、幼いかっぱたちが、キュウリたった1本を給料に働いているーー

という、都市伝説である。

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