「みんな~」「絶対~」と言う人が損する当然の理由 ミスや失敗を指摘する際は「事実の指摘」をする

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「価値観の違うメンバーをチームとしてどうまとめるか」そんな悩みを抱えるリーダーにおすすめなのが「アドラー心理学」の考え方・メソッドです(写真:maroke/PIXTA)
価値観の多様化と上下関係のフラット化が進んでいます。これに伴い、現場のリーダーには、「価値観の違うメンバーをチームとしてどうまとめるか」、「それぞれの価値観を尊重しつつ、どうチームとして成果を出すか」など、新たな悩みが生まれています。このような悩みを抱えるリーダーにおすすめなのが「アドラー心理学」の考え方・メソッドです。
みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。』より一部抜粋し再構成のうえ、してないようで意外としてしまう「極端なものの見方・とらえ方」について解説します。

「絶対」「必ず」などの決めつけをしない

してないようで意外としてしまう「極端なものの見方・とらえ方」についてお話ししていきましょう。

まずは、「決めつけ」があります。

「絶対」「〜に違いない」「必ず」といった断定する言葉で表現することはありませんか。こうした「決めつける言葉」が出たときは要注意です。この「決めつけ」を避けることも大事です。

例えば、部下の仕事ぶりを「絶対、手を抜いているに違いない」と決めつけるときなどもこれにあたるでしょう。

たしかに、仕上がってきたプレゼン資料は、不完全なものです。でも、その事実だけを見て「絶対、手を抜いているに違いない」というのは、やはり決めつけです。「手を抜いたのかもしれない」は可能性の1つとしてありますが、「体調が悪いのかもしれない」のです。あるいは、「子どもと奥さんが2人とも風邪で寝込んでいて、看病や家事のことで忙しい」のかもしれないのです。

それなのに「絶対」「〜違いない」という言葉を使って決めつけてしまうのは、短絡的で、状況把握に欠けるといえるでしょう。

「◯◯さんは、大事なときにかぎって必ず休む」なども決めつけです。もちろん10回のうち10回とも大事なときに休んでいたら、「いつも」「必ず」は的確です。しかし、10回中3〜4回であれば、「30%」や「10回に3回」とそのまま表現するのが適切です。

次ページ「絶対」「必ず」が出てきたときに自分に問いかけたいこと
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