筋トレは「遺伝ボディー・タイプ」を考慮すべき訳 日本人に多い瘦せ型も内蔵脂肪は溜まりやすい

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ボディー・タイプ別に最適なトレーニング方法がある(写真:maruco/PIXTA)
ボディーメイクの大会が多く開催されるなど、日本でも筋トレの効用は広く知られ、筋トレがブームになっている。しかし、がむしゃらに取り組むのは非効率。そこで主に中高年男性を対象に、各自の遺伝によるボディー・タイプに合わせた方針を紹介する。(※本稿は『50歳からの科学的「筋肉トレーニング」』より一部抜粋・再編集してお届けしています。)

多くの人は、遺伝的に特有のボディー・タイプを持っています。

トレーニングの前に、自分のボディー・タイプを知っておきましょう。タイプによって、トレーニングや食事に対する体の反応が異なります。また、自分のボディー・タイプを知っていると、有酸素運動を効率よく取り入れることができ、より効率的に自分の理想の体型に近づくことができます。

エクトモルフ(Ectomorph:痩せ型)

このボディー・タイプは基本的に痩せていて、筋肉が少ないタイプです。日本人に多いタイプです。エクトモルフの人は皮下脂肪を溜めない反面、筋肉が付きにくいです。代謝が非常に速いため、たくさん食べないと筋肉は付きません。効率が悪いと言えます。

特徴としては、体脂肪が少ないので割と筋肉が「きれて」見えますが、その筋肉を大きくするのはとてもたいへんです。たくさん食べるというのも、ただ菓子パンとピザを食べてカロリーを増やせばいいというわけではありません。「クリーン・フード」つまり筋肥大に使われるヘルシーなものを、たくさん食べるということです。お菓子やジャンクフードを食べるのは簡単ですが、未加工のもの、例えばご飯、ジャガイモ、野菜、果物、肉、魚や卵をたくさん食べることは、このタイプの人にとっては簡単ではありません。

このタイプの人のトレーニングは、より高重量・低レップ数で行うべきです。低強度・高レップ数でトレーニングすると、エクトモルフの人は余計にエネルギーを使ってしまい、超回復に十分な栄養が残りません。トレーニングも短時間で行いましょう。

エクトモルフの人が筋肉を付けたい場合は、休むことと栄養をたくさん摂ることが最も大事です。

メソモルフ(Mesomorph:がっちり型)

このボディー・タイプの人はラッキーです。基本的に筋肉量が多く、体脂肪が少ない体型です。食べた物は効率よく筋肉に変わっていきます。

しかし、たくさん食べ過ぎると体脂肪も増加してしまうので、「クリーン・フード」を適度に食べると筋肉が大きくなり、体脂肪も抑えられます。このタイプの人のトレーニングは、基本的に何でも効きます。高強度から低強度、幅広くトレーニングするのがお勧めです。

次ページどのタイプに該当するか図で確認
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