「稼ぐ力」が増している企業ランキングTOP50社 『会社四季報プロ500』秋号の独自調査で判明

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毎期着実に利益率が上昇している「稼ぐ力」のある企業に注目。ランキング上位には半導体関連企業がずらりと並んでいる(写真:genkur/PIXTA)
『会社四季報プロ500』は、約3860社ある上場企業から、業績見通しや株価の状況、テーマ性などを考慮して選別した注目の500銘柄を掲載。会社四季報の独自業績予想や株価チャート、予想株価トレンドをはじめ、ビジュアルデータが豊富で、株式投資の初心者にもわかりやすく、ベテラン投資家は効率的な銘柄選びが可能だ。
9月16日(金)に発売した最新号の2022年秋号では、巻頭特集で「好業績&上振れ期待」「稼ぐ力」「高成長」の“攻めの投資”と、「高配当」「割安&ディフェンシブ」の“守りの投資”を紹介している。
欧米の金融引き締めや為替の動向、エネルギー問題、地政学リスクなど、不透明な相場環境の中でそれぞれの投資スタンスや状況に合わせて活用できる構成となっている。「経済再開」「政策支援」「アクティビスト」など、注目の相場テーマの解説や関連銘柄リストなど、日本株の投資に役立つ情報が盛りだくさんだ。
会社四季報別冊「会社四季報プロ500」 2022年秋号
『会社四季報別冊「会社四季報プロ500」 2022年秋号』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

企業の収益性の高さは、ビジネスモデルや商品・サービスの競争力の表れ。高収益で「稼ぐ力」を持つ企業は、外部環境が不透明な中でも相対的に優位にビジネスを展開できる。

『プロ500』2022年秋号では、各企業の「稼ぐ力」に注目。ベーシックな指標である営業利益率や、従業員1人当たりの営業利益、1人当たりのフリーキャッシュフローなど、さまざまな観点から「稼ぐ力」の高い会社を紹介している。

今回はその中から、営業利益率が3期前の実績から今期予想まで毎期着実に上昇している企業について、全上場企業を対象に利益率の向上度の高さでランキングした。

好採算製品の増加で収益性が向上

トップは、営業利益率が28.3ポイント向上した新光電気工業。アメリカのインテルが主要取引先の半導体用パッケージの大手だ。

営業利益率は3期前の2020年3月期の2.1%から、2021年3月期は12.4%、2022年3月期は26.2%と毎期向上しており、今2023年3月期は30.4%となる見通しとなっている。

半導体パッケージではパソコンやサーバー用途の需要増を享受。生産体制を拡充したことも好調な販売につながり、売上増に伴って収益性が向上している。好採算のセラミック静電チャックが、半導体製造装置メーカーの旺盛な投資を受けて大幅に伸びていることも利益率上昇に貢献する。3月以降に急速に進んだ円安も利益の押し上げにつながっている。

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