「子どもは作らない」と決めて結婚した2人の本心 一度目の結婚の教訓をいかす人たちに学ぶこと

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失敗は成功のもとというけれど、結婚では?(イラスト:堀江篤史)

失敗は成功のもとという格言があるが、結婚に関して言えば「失敗は成長のもと」だと言える。

失敗の代表格は離婚だ。一度は愛し合って祝福されたはずの2人が離れる過程はあまりにも苦しかったり悲しかったりするので、次の相手選びと家庭における自らの言動に改善が見られたりする。

失敗を恐れずに行動するけれど、まったく同じ失敗は繰り返さない。人はそうやって成長していくのだと思う。

今回登場するのは52歳&44歳のカップル

ある日の土曜日、東京都心まで通勤圏内の千葉県にある自宅に筆者を招いてくれたのは加藤順一さん(仮名、52歳)と広子さん(仮名、44歳)。それぞれに離婚歴があり、1年半前に結婚したばかり。ともに「晩婚さん」にして「再婚さん」の新婚夫婦だ。

細身で若々しい外見の順一さんは内面も若い。自分の体験を話したくて仕方ない様子で、本題とは関係のない転職や起業の体験を事細かく教えてくれる。サービス精神旺盛である。

一方の広子さんは伝統的な大企業で長く役員秘書を経験し、その場にいる人を立てることを基本姿勢にしているような美人だ。寂しがりを公言する順一さんが優しげな広子さんに惚れ込んでいる構図はご自宅訪問5分後ぐらいで伝わってきた。

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