「子どもの心を壊す」先生やコーチの無意識の行動 アルバイト先でも上司や先輩の力関係に悩む

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子どもたちはさまざまな場面で大人からの攻撃を受けます。どう対応したらよいのでしょうか(写真:CHAI2523/PIXTA)
先生や、クラブ活動のコーチ、アルバイト先の上司、子どもたちは成長するにつれてさまざまな大人と関わりを持つようになります。そこでは力関係を利用した大人からの、パワハラ、セクハラが起こることも……。そんな事態にならないために、大事なことを明るく楽しく教えてくれるのはオーストラリアの人気MCのユミ・スタインズと医師のメリッサ・カン。本国でも大ヒットした『こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと』を一部抜粋・再構成してご紹介します。

10代の頃、家族以外で最も一緒に過ごす時間が長い大人は、学校の先生です。先生は生徒を導き、影響をあたえます。

宿題のことで苦しめられたり、笑わせてくれたり、ひどいジョークに驚かされたりする先生もいれば、印象に残らない先生もいるでしょう。

先生と生徒の力関係差には配慮が必要!

それでも先生と生徒の間には圧倒的な力関係があり、先生が優位に立っています。先生は「締め切りを守る」というような、“生徒のためになること”を教えます。

みんなが集中できるように、騒いでる子を注意してくれるのも先生です。校則を守らせる側に立って、生徒に居残りさせたり、ゴミ拾いをさせることもあります。

体育の授業で、BMIや健康について語られるのは、肥満の子にとっては戦争みたいなものです。「子どもの肥満問題に取り組む」と聞こえてしまうからです。自分の身体が「問題」になってしまって、太っていることをからかわれるようになりました(アリー・ギャレット)

みんなの前で体重を計られることを恥ずかしいと感じていることなど、先生にはわからないかもしれません。科学の授業でカエルを解剖することに気持ち悪さを感じていることは、伝わらないかもしれません。家族のことを語るというような国語の授業に抵抗を感じてることも、わかってもらえないかもしれない。

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