家電メーカーの「象印」が飲食業に進出したワケ 圧力IH炊飯器「炎舞炊き」で炊いたご飯が主役

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大阪南海なんば駅直結の商業施設、なんばスカイオの6階にある「象印食堂」(筆者撮影)
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フードライターとして飲食店をリサーチする中で、人気の和食店にある共通点を見つけた。それは、ごはんが美味しいこと。コースで出される料理は絶品なのに、〆のごはんにガッカリしたことが今まで何度あったことか。

美味しいごはんを食べさせてくれる店はないものかとネットで検索していると、大阪・難波にある店がヒットした。その名も「象印食堂」。一瞬、目を疑った。象印とは、炊飯器をはじめとする家電メーカーの、あの象印なのか。HPを見ると、紛れもなく象印マホービンがプロデュースした飲食店だった。

さらに象印マホービンは、難波の「象印食堂」以外にも、新大阪駅構内に「象印銀白弁当」と阪神梅田本店に「象印銀白おにぎり」を手がけていることがわかった。家電メーカーがなぜ飲食業界へ進出したのか。それを確かめるべく、大阪へ向かった。

「炎舞炊き」で炊き上げたごはんが主役

大阪南海なんば駅直結の商業施設、なんばスカイオ。この6階に「象印食堂」がある。カウンターの奥には象印マホービンの圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」がズラリ。また、ステンレスタンブラーやステンレスマグも展示販売している。象印マホービンのショールームの中に食堂があるといった感じだ。

「『象印食堂』は、2016年から2019年まで毎年、期間限定のアンテナショップとしてスタートしました。東京・表参道を皮切りに、福岡や名古屋、仙台、札幌、大阪と出店エリアも広がり、どこも大盛況でした。常設店を望む声も多く、それに応える形で2018年にオープンしました」と話すのは、象印マホービン経営企画部事業推進グループ長の北村充子さんだ。

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