老親と自分の「認知症対策」、最適解がわかった 主張の異なる良書を精査してわかった「真実」

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「健康書」プロ編集者の会メンバーが読み込んだ「健康書」の一部(写真:主婦と生活社)
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医療や介護に詳しい編集者やライター、医療ジャーナリストたちの「よりよい健康情報を提供する場を増やしたい」という志のもと、所属する組織の壁を超えて結成されたユニット、「健康書」プロ編集者の会。メンバーのひとりは指摘する。「忙しい日々を過ごす中高年の皆さんが、あふれる健康情報のなかで“本当に自分に役立つ情報”を選び出すのは、かなり難しい」。そこで、会が著した新刊『「ベストセラー健康書」100冊を読んでわかった 健康法の真実』から、1回目は「食事術」、2回目は「体の整え方、鍛え方」について紹介したが、3回目の今回は「認知症対策」の最適解について、一部引用・再編集してお届けする。

認知症予防で注目すべきは、じつは「耳」?

人の名前がすぐに出てこなくなったとか、必要なものを買い忘れてしまったとか、何をしようとしていたか忘れてしまった……なんてことが続くと、「認知症」という言葉が頭の片隅をよぎり、心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。

科学ライターの緑慎也さんは、43歳のときに「MCI」(軽度認知障害。認知症一歩手前の状態のこと)のスクリーニング検査を受けてみたと、著書『認知症の新しい常識』で述べています。検査はA~Dの4段階で判定され、A判定ならMCIのリスクはほぼなし、最もリスクが高いのがD判定。はたして緑さんの結果はというと、比較的Bに近いC判定だったとのこと。「高血圧の指摘よりもショックは大きかった」と書かれる気持ちはとても共感できます。

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