日本好き外国人が衝撃を受けた「日本の昔話」3つ 昔話は日本の考え方や文化を知る方法だけど…

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外国人にとって昔話は日本の考え方や習慣、文化などを学ぶ方法の1つですが、中には読んでショックを受ける話もあるようです(写真:Fast&Slow/PIXTA)

最近、日本の昔話を読む機会が多くあります。正確に言うと、昔話を聞く機会が多くあります。夜に子どもをお風呂に入れた後、日本人の夫が息子に読み聞かせをしてくれます。

ギリシャと日本のハーフというと「2カ国語話せていいね」と言われることも多いのですが、意外と日本語に苦労している方もいるように思います。ギリシャの場合、日本語より英語を使うケースがどうしても多くなりがちですので、日本語を使う機会を意識的に作っていかないと、と思っています。

さて、日本の昔話についてですが、たくさんの話を聞いていると、好きな話、少し違和感を覚える話、「これはちょっと……」と感じる話など、いろいろと感じるところがあります。今回は、かなり個人的ではありますが、お気に入りの話、それは教育上どうなの?と感じる話、絶対受け入れられない話について書いていこうと思います。

私が好きな日本の「昔話」

まず私のお気に入りの話ですが、個人的に好きな話は『笠地蔵』です。貧しいですが心優しいおじいさんが、雪の降る大晦日に「寒いだろうから……」と売れ残ってしまった笠をお地蔵さんに被せ、そのお返しにと、お地蔵さんたちがおじいさんにお礼をするお話です。とても心温まるよいお話だと思いますし、心優しい子どもを育てるのにもってこいだと思います。

『分福茶釜』も好きな話です。茶釜に化けたきり、もとに戻る術を忘れてしまったたぬきがくず屋に引き取られます。それに恩を感じたたぬきが大道芸を見せ、それが大人気となり、くず屋さんはお金持ちに。そして、役目を果たした茶釜のままのたぬきは、お寺に戻され、静かに暮らすことができました。この話もハッピーエンドでいいですね。

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