「ノンアル飲料」をあえて選ぶ20~30代の飲酒観 「家飲み」隆盛でアルコールよりノンアルが伸長

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コロナ禍で「家飲み」が広がる中、アルコール飲料以上に伸びていたのがノンアルコール飲料です(編集部撮影)

コロナ禍の行動変容は、消費トレンドに大きな影響を与えた。象徴的な行動変容の1つとして、外食を控え、家で食事をする機会が増えたことが挙げられる。飲み会なども減少したため、その分家でお酒を楽しむ「家飲み」が増えたのかと思いきや、実態は少し異なるようだ。

図表1は、2018年から2021年までのアルコール飲料とノンアルコール飲料の市場規模を、前年比で示したものだ。全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」のデータをもとに算出した。

アルコール飲料よりも伸びたノンアル需要

これを見てみると、アルコール飲料の市場規模は、コロナ1年目の2020年には前年比102%と緩やかに増加したものの、2021年には横ばいの100%となった。一方、ノンアル(アルコール度数1%未満のもの)は、アルコール飲料よりも伸び率が大きい。前年比で2020年106%と増加したのち、2021年には前年比117%と2桁増となった。

外でお酒を飲んでいた人が、代わりに家でお酒を楽しもうという動きがあったのは確かだ。2020年4月に1回目の緊急事態宣言が発令され、外出自粛が徹底された時期には、オンライン上で飲み会をする動きも見られた。

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