坂上忍さんが危惧する「日本の保護活動の行く末」 動物の世話をする人の生活が守られていない

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保護ハウス「さかがみ家」をオープンさせた坂上さん(写真:著者提供)
以前から犬猫の保護活動に取り組んでいた俳優の坂上忍さん(55)が、今年4月千葉県袖ケ浦市に動物保護ハウス「さかがみ家」をオープンさせた。
約4500坪の広大な土地を私財で購入し、その敷地に建物面積130㎡の母屋(犬部屋32畳、猫部屋20畳+キャットラン)と、2000㎡のドッグランを作り上げた。飼育放棄された犬や猫を引き取り、心身共に健康になるまで面倒を見て、里親に引き渡すのが役目となる。
「寄付やボランティアに頼らず、自力で利益を生み出し運営していく」と坂上さん。そこには日本の保護犬・保護猫を取り巻く現状を、少しでも改善していきたいという強い思いがある。「さかがみ家」は、どんな保護活動の未来を描いているのだろうか(2回にわたって紹介。今回は後編です)。
前編:坂上忍さん「保護活動を商売に」に込められた意地
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初めて数カ月、今がとても楽しい

――「さかがみ家」のスタッフさんは、ボランティアではなく正社員や業務委託という形態なんですよね?

坂上忍(以下、坂上):はい。今は何の収益もないので、出てくだけです (笑)。 1年間は持ち出しでいいと思ってやっていて、まだ数カ月なので大丈夫です。

今はとても楽しいですよ。思ったことをすべて口にして、可能か不可能かを判断しているところなので。この前はスタッフたちと3000坪の池をどうするかという話になって、収益につなげようと「池といったらレンコンだろ!?」と言ったのですが、初出荷できるのが3年後らしくて。それまで収益にならないからと僕の意見はボツになりました(笑)。

――それは残念! 今、ここで動いているスタッフさんは何人いますか?

坂上:一般募集で決まった正社員は現在5人、業務委託のタレントさん7人の、全部で12名ですね。リモート面接で済ませようとしたのですが、やっぱり直接会わないと無理だなと思って。

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